あやまり<茎>
「・・・・・」
華の高校生であり青春謳歌生活真っ只中な僕は今この状況に何か不可解なものを感じている、、、いや、違うな。不可解とは少々違う気がする、不備?手違い?勘違い?誤謬?全部違う。そうだ、これは誤りだ。何に対しての誤りなのかは簡単だ。
この状況に対しての誤りだ。
ひとまずこの状況を客観的に見てみよう。今は放課後でクラスの人たちは友達と遊びに行こうとしている人や好きな子と一緒に帰ろうとするはずの人や一人で帰る人など皆が自由に過ごし教室は賑わっているはずだ。だが誰も席から動こうともせず皆静かに座っている。まるで今から何かが始まるのを待っているみたいな雰囲気だ。
僕の視界に写っている一つだけ不自然に空いている席、クラスの真ん中より少し後ろの席。そう、いつも僕が座っているはずの席だ。なぜ僕の視界に僕が座っているはずの席が写っているのか。それは僕は今教壇に立っていて席に着いて他の生徒と同様何かが始まるのを待つのではなく僕が始めなければならないからだ。
あぁ、、そうだ。僕が始めなければならないんだった。今から始まるのはクラス会議だ。クラス会議と言ったら聞こえはいいものの実際に今から始まるのはただの犯人探しだ。クラスの中の誰かが犯人であるという前提のもとに今回の事件の犯人を決めなければならない。そして最終的に今回の犯人を決めるのはこのクラス会議を仕切る僕になる。今回の事の結末を見届けるためにはあと二つのお話を知っておかなければならない。ではそのあと二つのお話を知りにいく前にこの物語の結末だけは先に言っておこう。
今回の物語の結末はあやまりである。




