91.組織として
【★☆★読者の皆様へのお知らせ★☆★】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
「はっはー! すごい威力、それにこの変形! すばらしいね!」
オスカーが錬金武装を手に、歓声を上げる。
「銃からガンランスに、スムーズな変形! これで近距離、中距離の敵を素早く倒せるよ!」
オスカーは喜色満面でそういう。
次に、シャーロット副隊長が錬金武装を展開する。
身体を守るように、何もの氷のブレードが展開した。
副隊長は氷剣……氷と剣術を組み合わせて戦う。
彼女の周りのブレードは、いったい?
「……なるほど」
すっ、と手を前に向ける。
するとブレードが彼女の前にひゅん、と動く。
「……魔蟲族の外皮を一部変質させてるのですね?」
「? どういうことだね、副隊長」
「……私の力は、大気中の水分を凝結させるだけでなく、氷を自在に動かせる。どうしても氷を作る→動かすという2ステップが必要でした」
つんつん、とシャーロット副隊長が空中のブレードをつつく。
「……しかしこのブレードには、はじめから氷が含まれています。結果、大気中の水分を凍らせずとも、この剣を自在に操れるのです」
副隊長が手に持った剣を振るう。
すると、空中のブレードが、まるでダンスするように動いた。
練習用の魔蟲魔導人形が、ズタズタに切り裂かれる。
「魔蟲の外皮は性質を変化させるのが、ヴィクター戦で判明しましたからね。それを応用しました」
「性質の変化?」
「はい。剛剣のヴィクター。やつは凄まじい硬度の外皮を持っていました。しかし、年がら年中固いわけじゃない。もちぬしの魔力に呼応して、堅さや性質を変化させられる。ヴィクターは攻撃を受けるタイミングでのみ固く性質変化させていたのです」
なるほど。
魔蟲族の外皮には、そんな特性があったのか。
「これもガンマ君が、ヴィクターと戦って、勝ってくれたおかげです」
「いや……俺は、別に勝ってないですよ」
「いや……十分でしょう。ひとりで、あの怪物に引き分けたのですから」
それでも……勝てなかった。獲物を逃がした時点で、狩人としての俺は負けだった。
……しかし、それでも不思議と敗北感は覚えない。
なぜなら今の俺は、狩人じゃなくて軍人。
個人ではなく、組織として勝ったから……それでいいんだ。うん、それで。
【★とても大切なお知らせ】
新作の短編投稿しました!
タイトルは、
『追放された最強魔術師は婚約破棄を絶対許さない〜奈落の森で1人静かに暮らしたい俺、次々と破棄される令嬢を拾い、破棄したバカにざまぁしまくった結果、令嬢達の間で【拾い神】として伝説になってた件』
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