90.試射会
リヒター隊長からもらった、新しい武装の試し打ち。
相手は魔蟲魔導人形。
「ではまず僕からいかせてもらおうかね!」
緑色の手袋をはめたオスカーが、魔導人形の前に立つ。
武装を展開する。
その両手に、モスグリーンの二丁拳銃が握られていた。
リヒター隊長の作った錬金武装。
錬金術を応用し、あらかじめ設定しておいた形へと展開することが可能としている。
「オスカー君のは槍とガンランス2モード変形が可能ですよぉ」
「なっるほど~! では……変形! ガンランス!」
両手の槍が短槍へとチェンジ。
片方のやりをオスカーが、魔導人形の心臓に突き刺す。
「おお! バターのようにさっくりと突き刺せたね……点火《ファイア!》」
ガンランスは文字通り、槍と銃を組み合わせた新しい武器だ。
槍でつきさし、槍先から爆薬を放つことで、内部で組織を爆発させる。
どがんっ! と派手な音を立てながら、魔蟲族の固い外皮を、木っ端みじんにした。
「フッ……このオスカー様にふさわしい武装じゃないか……って! 魔蟲魔導人形が復活してないかい?」
オスカーが吹っ飛ばした魔導人形が元通りになっている。
「魔蟲魔導人形には再生能力があるんですよぉ。核をつぶさないかぎり再生しまくりますね」
「なるほど……確かに魔蟲族は人間より再生力がありましたね。あれを利用してるわけですか」
ほんと……兵器を作ることに関して、このリヒター隊長の右に出るものはいないな。
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