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87.ニューウェポン



 俺たちは新しい武器をもらうため、リヒター隊長のもとへやってきた。

 地下にある教練室トレーニングルームにて


「ひひっ、来ましたねぇ、お三方」


 リヒター・ジョカリ。蜜柑みかん隊の隊長で、現在は胡桃くるみ隊に出向してる。


 彼女の兄、ジョージ・ジョカリは魔蟲族と手を組んで、人類を超越した最強種とやらをつくる気でいるらしい。


 リヒターさんは兄貴と違って、人類の平和を願い、こうして俺たちに技術を提供してくれている。

 最初は、ちょっととっつきにくい人かなって思ったけど、いつも俺たちのために戦う力を考えてくれる……いい人だ。


「フロントで戦う君たちには、より強力な武器を持っててもらわないとですからねぇ」


 ぱちん、とリヒターさんが指を鳴らす。

 床が割れて、そこから台が出現した。

 

「グローブ?」


 3着のグローブが置いてある。

 それぞれ、青、緑、そして黒。


「新しい武装です。なづけて……錬金武装」

「れんきんぶそう……」


「メイベル君の錬金技術と、魔蟲族の外殻をからヒントを得ました。どうぞ装着ください」


 俺たちはそれぞれグローブを手にはめる。


「グローブには錬金の魔法が付与されています。魔力を込めずとも、戦うという意思に応じて武装が展開されるのです」

「武装って言われてもね隊長、そんなもの一体どこに?」

「まあ細かいことは良いから、ちょっとやってみてください」


 魔力を込めるんじゃなくて、戦う意思を示す……か。

 よし……!


 するとグローブにビリッ、と電流が走ると……。

 がしゃんっ!


 グローブ自体から、にゅっと武器が生えた、と言えばいいか。


 武器が召喚されたって言うより、グローブの形が変形して、武器っぽくなった。そんな感じだ。


「前の武器は、転移魔法を応用して、異空間から武器を転送してきた感じです。だが作るのにとてもコストがかりますし、発動には魔力が必要となります。しかし、錬金武装は小型軽量。転移魔法などの難しい技術は一切使わない武器です。これなら、持ち運びも楽ですし、なにより量産が可能です」

 

 なるほど……前の黒弓は、冒険時に5つしか持って行けなかった。

 作るのにコストがかかる故にしばりだったわけだ。


 けれどこの錬金武装は、もっと簡単に作れるらしい。


「ガンマ君のおじいさんから、武器をより頑丈に作る技術も教わりましたし……それに、より硬質な素材を使っています」

「より硬質な……素材?」


 リヒター隊長はうなずいて答える


「剛剣のヴィクター。やつの鎧を、武器にかえました」


 

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