86.東部連邦と神聖皇国
【★☆★読者の皆様へのお知らせ★☆★】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
隊長たちのミーティングが終わったと、俺、オスカー、シャーロット副隊長の三人は、教練室へと向かっていた。
リヒター隊長がまた新しい武器を完成させたらしく、その試し撃ちに向かうのである。
「オスカー、今度の合同訓練に参加する、東部連邦と神聖皇国って、どんなとこなんだ?」
「え? あー……そっか。君はあの荒野から外に出たことがなかったんだったね」
俺たちは魔法昇降機に乗り込む。
「東部連邦って言うのは、文字通り東方にある島国家の集まりさ。極東っていう大きな島国があって、その周りにも小さな島国が集まってるのだよ。ボクらと違う魔法……呪術を使うと聞くね」
「ふぅん……東方の島国ね。神聖皇国は?」
今度はシャーロット副隊長が答える。
「……大陸の果てにある小さな宗教国家です。天導教会と呼ばれる宗教団体があり、創造主ノアをあがめてると聞きます」
「天導教会……ね。聞いたことないな」
「……この世界を作ったのは、ノアという神様で、彼の被造物である人間を守る。それ以外の人外は全て、冥府に封じられた邪神が作った化け物……というかなり偏った思想を信条としてるようです」
「人間以外悪って……なかなかピーキーだな」
ぽん、と魔法昇降機が到着し、ドアが開く。
「どちらも油断ならない国だよ。両方とも帝国とは友好関係にあるけれどもね」
「話聞くと、あんまり仲よさそうじゃないけどな」
極東は呪術、つまり呪いの力を信じており、神聖皇国は神の奇跡の力を信じてるわけだし。
帝国は科学という、のろいとも神とも、まったく別のテクノロジーを信じてる。
どう見ても、交わるようには思えない。
「どうやら、我らが皇帝陛下の友が、それぞれにいるそうだよ」
「陛下の友達が、東部連邦と皇国に?」
「そう。顔が広いね、どういうことがあって友達になったのかわからないけどもね」
★お知らせ
本作の書籍化&コミカライズが決定しました!
【モンスター文庫】さまから出ます!
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