表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

81/242

81.生誕祭



 怪我から快復した俺を、寮で待っていたのは、マリク隊長とオスカーだった。

 快気祝いということで、酒や食べ物を持って俺んちにきていたらしい。


 ……なんか、うれしい。

 前のパーティじゃ、お祝い事なんてほとんどなかったし。


 俺のこと復活を喜んでくれている。

 俺のことを、気にかけてくれてる人たちがいるのって、ほんと、うれしい。


 酒が進んで、ついつい、余計なことまで言ってしまった。


「「メイベルとデートだとぉおおおおおおおおおお!?」」


 気分が良くなってしまった俺は、ついうっかりしゃべってしまったのだ。

 メイベルと今度、二人きりで出掛けると。


「なんだいなんだい! ボクのいないとこでそんなアオハルなことになってるとは!」

「おメットさーん! いえーい!」


 マリク隊長はだいぶ酔ってるらしく、床に寝っ転がりながら言う。

 こんなときでもサングラスはとれないんだな……。


「で、どこにデートいくんだ?」

「まだ決めてないんですが……いかんせ帝国って初めてでして。どこか良いところ知りませんか?」


 ふむ、と少し考えた後、マリク隊長が提案する。


「【賢帝生誕祭】にいくのはどうだ?」

「けんてい、せいたんさい?」

「ああ。我らが皇帝陛下の誕生を祝う祭りだ。帝都にめちゃくちゃひときて、すげえ盛り上がるんだよ」


 なるほど……祭りか。

 なら、メイベルも楽しんでもらえそうだ。


「そうですね、参加してみます」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ