表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

74/242

74.目覚め



「……ここは」

「「「ガンマ!!!!!」」」


 俺をのぞき込んできたのは、胡桃隊のみんなだった。

 メイベル、オスカー、リフィル先生、シャーロット副隊長、そして……マリク隊長。


「…………」

「フェリサ」


 誰よりも先に、フェリサが俺の体にしがみついてきた。

 ぎゅーっと思い切り抱きしめるその姿から、俺を心配してくれたのがわかる。


 ぎゅううう……


「ごめんなフェリサ。心配させて」


 ばきぼきごきごきばきべきぼきぼき……!


「ご……め……」

「フェリサちゃんストップストップ! ガンマが死んじゃうからぁ……!」


 メイベルの声が遠くに聞こえる。

 万力のごとき力で、フェリサが俺の体を締め付けてきた。


 ああ……それだけ心配してくれてたのか……。

 すまなかったなぁ……。


「ガンマー! 死ぬなー!」「フェリサちゃん離してあげて! ほんとに死んでしまうわよ!?」

「…………!!」


 リフィル先生かなこの声は……。 

 ふっ、と体が楽になったな……。

 

 はは、フェリサ。しょうが無いなぁおまえは……。


「おいやべーぞ! ガンマのやつ、目がいっちゃってるぞ!?」

「リフィルくん、早く治癒を……!」


 まあでも……この賑やかさも、嵐の後の晴れやかな空と一緒って思ったら、へへ……わるくないなぁ。

 ああ、なんだか体がぽかぽかしてきたぞぉ……。


「ガンマちゃん駄目よ!? そっちいっちゃだめ!」

「気をしっかり! ガンマ!」


 ああ……なんか……どっと疲れが襲ってきた……。

 へへ……もうゴールしてもいいよね……。


「ガンマ! いや! いかないで! ガンマぁああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」


 ……その二日後、俺は帝都大学病院で目が覚めるのだった。

 あ、はい、生きてます。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ