表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

231/242

231.組織



 強化合成矢で、上空の蟲どもを焼き払っていく。

 数え切れない魔法矢が、この星を覆う黒い蟲どもを消していく。


「いけるぞ! ガンマ! このままなら勝てる!」


 マリク隊長が肩の上でそういう。

 言った後に、「あ、やべ!」と声を張り上げた。


 そう……勝ちを確信した瞬間が、一番の隙なのだ。

 敵はこの隙を突いてくるはず。


「! ガンマ! 上!」


 メイベルに言われて頭上を見上げる。

 ずずずずずず……!


 黒い雲から、黒い雨が地上へと降り注いでいる。


「雨じゃあねえ! 蟲だ! しかも……通常サイズの虫だ!」


 魔蟲は人間と同じくらいの大きさをしてる。

 だが今降ってきてるのは、通常の、小指の先くらいしかない蟲である。


「弱体化してるってこと?」

「いや、違う」


 俺は敵の狙いに気づいていた。

 なんて野郎だ。


「敵は……サイズを小さくしたことで、こちらの攻撃を回避しようとしてる」

「? どういうこと?」


 こちらは500メートルを超える巨大な魔導人形ゴーレム

 一方で、魔蟲はサイズを小さくして、小指の先くらいになっている。


「あ、そっか! 小さすぎて、攻撃が当てられない!」

「そういうことだ。こざかしいことを考える」


 こちらが巨大化したとみるや否や、対応してきた。

 多分ジョージ・ジョカリが、対応してきたのだろう。


 巨大化により理性を失ってもなお、やつは俺たちに勝とうとしてる。

 その執念は、あっぱれだ。


「だが、こちらも対応させて貰った」


 俺はすでに手を打っている。

 黒い雨が人型決戦魔導人形兵にまとわりつく。

 

 魔導人形ゴーレムの装甲の隙間から、魔蟲が入り込もうとする。

 どごん!


「あっはっはー! オスカーおよび胡桃隊、ただいま推参!」


 全国に散っていたはずの、胡桃隊の面々が集まってきていた。


「君の呼びかけに応じて参上したよ、兄弟!」


 オスカー達が魔導人形ゴーレムの周りを飛び回り、細かい虫たちを削っていく。


「こっちは任せな! 今は敵に集中するんだ!」

「ああ、ありがとう」


 一人で戦わなくていい。

 一人一人の力を束ねて戦う。


 これが、組織の力だ。

【★☆読者の皆様へ 大切なお知らせです☆★】


新作の短編が好評のため、

連載版を投稿しました!


『【連載版】山暮らし聖女の異世界スローライフ〜聖女召喚された私、偽物だとして雪山に廃棄されるも、チートスキル【インターネット】と神の力で快適に暮らしてる。今更私が真の聖女だと気付いたようですがもう遅い』


広告下↓にもリンクを用意してありますので、ぜひぜひ読んでみてください!


リンクから飛べない場合は、以下のアドレスをコピーしてください。



https://ncode.syosetu.com/n9575jo/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ