230.超火力
人型決戦魔導人形兵に乗り込んだ、俺とメイベル。
操作は簡単だ。こうしたい、と念じると、魔導人形がその通りに動く。
まるで自分が巨人になったような錯覚を起こす。
こんなデカい図体を、精密に動かすなんて、本来なら不可能。
それを可能にしてるのが、天才魔道具師、および天才魔導人形使いの二人だ。
二人のサポートがあって、今俺はこうして強大な力をふるえてる。
ありがとう……。
魔導人形の右腕を前に出す。
手のひらを黒龍に向ける。
「竜の矢+星の矢+鳳の矢」
三つの魔法を矢を会わせる、合成矢。
人間の体でやれば反動がデカすぎる。
だが、この巨体ならば問題なく発動できる。
「火流星の合成矢!」
右手に魔力がたまっていく。
そして……。
ビゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!
無数のレーザーが右手から照射される。
それは分裂を繰り返し、幾筋ものの流星のごとく、空を覆う黒龍へと降り注ぐ。
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!
鳳の矢の精密な自動追尾が付与されているので、レーザーは無駄撃ちになることがない。
全弾、虫たちに命中。
帝国の空を覆っていた蟲が綺麗さっぱりと消えた。
なんという火力。だが……。
「これじゃ足りないな」
失った部分に蟲が集まっていく。
黒龍は恐るべき再生能力を持っているのだ。
とはいえ、今失った全てを全回復させるには時間がかかりそう。
「一気にたたみかける……!」
やつの再生が追いつかなくなるくらいの速度、超火力で、敵を刈り尽くす。
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