229.頭と体
《ガンマSide》
俺が乗っているのは、全長500メートルある巨大な魔導人形。
人型決戦魔導人形兵というらしい。
こんな大きくて重いな物が立っていられるなんて……。
『巨大魔導人形を、魔蟲の甲冑で覆うことで、自重で魔導人形がつぶれないように補強してるのですよぅ』
リヒター隊長の声が通信機から聞こえてくる。
なるほど……。
俺の目の前には大きな水晶玉が3つ。
正面の大きな水晶には、正面の様子が映し出されてる。
この魔導人形が目で見た物を投影してるのだろう。
左右の少し小さな水晶は、操縦桿らしい。
これに手を置いていると、この魔導人形の手足を思い通りに動かせる。
「ガンマの思考を、背後のメイベルの脳内に直接送り込み、彼女が操作することで動かしてるのさ。あくまで、これは魔導人形。魔導人形使いが動かしてるんだよ」
なるほど、俺の思考をメイベルに送り、メイベルが魔導人形を操っているということか。
「ガンマは目と頭! アタシは体! ってこと!」
「……ああ」
背後に座るメイベル。
肩に座ってる、マリク隊長。そして……外には帝国兵たち。
狩人だったとき、俺は孤独だった。
狩れるものも限られていた。
でも今は仲間が居る。
だから……なんだって、倒せる。
俺は操縦桿を握りしめる。
「さぁ、征こう」
黒龍を討伐し、ハッピーエンドを迎えるのだ。
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