表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

224/242

224.空の上で



 俺とメイベルはエア・バードにのって、帝都へと目指す。

 俺が操縦桿を握る後ろで、メイベルは俺の腰をしっかり掴んでくる。


 ……メイベル。

 彼女の鼓動が伝わってくる。彼女が、生きてるという事実が……俺を幸せな気分にしてくれる。


「ガンマ……」


 メイベルが鼻をすすりながら言う。


「……怖かった」


 ……そうだよな。

 メイベルは魔蟲と内通していた皇国の連中によって拉致された。


 ついさっきまで、敵地でひとりぼっちだったのだ。

 ……寂しくって、当然だ。


「ごめん……メイベル」


 俺は右手を操縦桿から離し、彼女の手に重ねる。


「俺が不甲斐ないばかりに……」

「ううん、違うの。そういう意味じゃなくって……」

「?」


 メイベルが顔を近づけてくる。

 振り返ると、彼女がキスをしてきた。


「…………」

「あなたと再開できて……凄くうれしかったよ、って言いたかったの」

「…………そっか」


 じわじわ、と俺の胸を温かな気持ちが満ちていく。


「俺もだよ」

「そか」

「うん……」


 気恥ずかしくなって、俺は顔を逆側に向ける。

 そこには……。


「よぉ」


 ニヤニヤ笑ってる、マリク隊長がいた。

 ……しまった、付いてきてるんだった!


「青春してるねえ。おじさんのことはほら、気にしなくて良いからほら、ちゅっちゅしなよ」

「「しませんっ!」」

【★☆読者の皆様へ 大切なお知らせです☆★】


新作の短編が好評のため、

連載版を投稿しました!


『【連載版】山暮らし聖女の異世界スローライフ〜聖女召喚された私、偽物だとして雪山に廃棄されるも、チートスキル【インターネット】と神の力で快適に暮らしてる。今更私が真の聖女だと気付いたようですがもう遅い』


広告下↓にもリンクを用意してありますので、ぜひぜひ読んでみてください!


リンクから飛べない場合は、以下のアドレスをコピーしてください。



https://ncode.syosetu.com/n9575jo/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ