222.決戦へ
アルテミス、ヘスティアの尽力により、全国に結界装置が設置された。
「とはいえ、国のすべての村々に設置するのはできなかったようだがな」
マリクがオスカーの肩の上で言う。
「え、それってまずいんじゃ?」
「大丈夫だよ。村の連中は主要都市に避難誘導済みだ」
「……本当に優秀だね、我らが姫様は」
皇女の政治力がなければ、今頃全国に、甚大な被害を出していたことだろう。
『さぁ、我が優秀な兵士達よ』
通信用の魔道具から、アルテミス皇女の声が聞こえる。
『こちらのことは気にせず、存分に、その力を振るい、厄災からこの国を守るのです!』
瞬間、オスカー達のもとへ、帝国兵士たちがやってきた。
彼らは空を飛んでいる。
「あれは……エア・バード?」
マリク隊長が作った飛行魔道具、エア・バード。
浮揚ボードに取っ手の付いた、キックボードのような見た目の魔道具だ。
兵士たちがオスカーたちの前に着陸する。
「アルテミス皇女殿下の命により、エア・バードをお届けに参りました!」
空中戦になることを見込んで、アルテミスが手配してくれてたようだ。
「本当に優秀な姫様だぜ……」
ちゃきっ、とマリクがサングラスをかけなおす。
「遠慮無く使わせてもらうぜ。いくぞ、野郎ども! 最後の戦いだ!」
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