221.協力者
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
《オスカーSide》
通信用の魔道具から聞こえてきたのは……。
「アルテミス様!?」
アルテミス=フォン=マデューカス。
ガンマの暮らす、マデューカス帝国の皇女であり、胡桃隊のトップだ。
「アルテミスがすでに根回ししておいてくれたのさ」
「根回し……?」
ええ、とアルテミスが言う。
『マリクたちの作った結界を、全国に配り、設置させたのです』
なるほど……とオスカーが舌を巻く。
「我らが皇女殿下は、人徳の厚いおかただ。貴女が言えば全国のお偉いさん達は、言うことを聞いてくれる……ってことですね?」
「ま、そーゆーこった!」
それにしても、とんでもない早さで結界装置が配布されている。
オスカーは戦慄の表情を浮かべる。
『ゲータ・ニィガのヘスティア様も手伝ってくださりました』
「あー……なるほど」
ヘスティア王女は確かガンマに惚れていたはずだ。
アルテミスもまた同様。
同じく恋する乙女同士が結託し、行動したわけだ。
アルテミスもそうだが、ヘスティアもかなり政治力が高い。
二つの国の王女を動かしたのは……ガンマという男の存在がいたからだ。
「やはり我が兄弟は、この国の英雄に相応しい男だね……!」
オスカーは自分のことのように喜んだのだった。
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