214.支配者の目
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
魔蟲王が怒り狂って攻撃を放ってきた。
時を止めて突進攻撃をしかけようとしてる。
だが……。
ドガンッ……!
「がっ……!」
魔蟲王が俺の矢を顔面に受けて時止めが解除された。
そのすきに、フェリサが滑り込んで、魔蟲王の胴体に斧で攻撃する。
「ぎゃぁあああああああああああああああああああ!」
続いて俺は左を指さしておく。
その上で狙撃を行う。
「くらうかぁ……!」
時を止めて俺の狙撃を回避しようとする。
だが、無駄だ。
ぎゅぅん! と矢が曲がって、やつが時を止める前に、やつの脳天に矢がぶつかる。
「が! ぎゃっ!」
そして俺の攻撃が当たると同時に、リヒター隊長の狙撃が当たった。
「くそくそ! どうなってる!? なぜこちらの攻撃が当たらず、奴らの攻撃だけがあたるのだぁ……!」
……簡単な理屈だ。
俺が、魔蟲王の動きをすべて読んでいるからだ。
魔蟲王は所詮、時止め能力を使おうとしないと、使えない。
ならば、使おうとした瞬間に攻撃をすれば、相手は攻撃できなくなる。
後は簡単だ。
やつの時止めを俺が防ぎ、そのすきに味方に殴ってもらう。
俺の最大の強みは、目にも留まらない超高速の狙撃。
威力を捨て、早さに特化する。そしてサポートに徹する。
これが……軍人ガンマ・スナイプの戦い。
人間の戦い方だ。
「くそがぁあああああああああ!」
魔蟲王が翼を広げて、飛び上がろうとする。
遠距離からこちらを攻撃しようとするのだろう。
「バカだな、おまえ」
その動きはすでに読んでいる。
上空めがけて、俺は矢を放つ。
広げた翼のよく膜を貫く。
ぐらり、と魔蟲王の体制が崩れる。
壁を蹴って、フェリサが魔蟲王の上をとる。
「狩人相手に、上に逃げるなんて。愚策もいいところだ」
飛んでいる獲物を撃ち落とすなんて、狩人にとっては朝飯前のことだ。
フェリサは両手の斧を振り上げ、魔蟲王の翼を根元から切断する。
「ぎゃぁあああああああああああああ!」
ぐしゃり、と魔蟲王が地面にたたきつけられる。
俺の目の前で、倒れ伏している魔蟲王。
俺は彼に……虫けらでも見るような目を向ける。
「魔蟲王。おまえは……もうおわりだ。俺がたち居る限り、この世界の支配者になることはできない」
【★大切なお知らせ】
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