表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】S級パーティーから追放された狩人、実は世界最強 ~射程9999の男、帝国の狙撃手として無双する~  作者: 茨木野
第3章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

209/242

209.その程度



 リヒター隊長によると、魔蟲王は時を止めているという。


「そ、そないこと可能なんか……?」


 妖精リコリスが呆然とつぶやく。俺も同じ気持ちだ。

 だが……同時に腑に落ちてる。


 魔蟲王の異次元な動きの正体。

 時を止めて、やつだけ動いてるならば説明が付くからだ。


「多分だけど、やつは【時王の神眼】を手に入れたんだと思う」

「じおうの、しんがん……?」


 リヒター隊長がそう言うと、魔蟲王がにんまりと笑う。


「ご明察。さすが我が妹」


 魔蟲王の額に縦に線が入り、そこから、黄金の眼球がのぞく。

 その瞳からは異質な魔力感じられた。


「これぞ、三大魔眼が一つ。【時王の神眼】。神が作りし神器の一つ。その効果は、【時間操作】」

「時間操作やて!?」


 信じられないのか、リコリスが叫ぶ。

 時間を操作する。時を支配できるのであれば、勝ち目がない。そう考えてもしょうがない。

 なぜなら時を止めれば、あいつはこちらを一方的になぶり殺しにできるのだからだ。


「歴史上、時王の神眼使いは、数えるほどしかいない。だが、私は虫どもを使って大規模な包囲網を強いた。そして……見つけたのだ。時王の神眼使いのミイラを。そこから、私は奪ってこうして手に入れたのさ。最強の力をね」


 ……なるほど、なるほどな。

 俺は……。


「良かったよ」


 俺は、笑った。


「おまえの奥の手が、【その程度】であって」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 『奥の手』ってのは、最後まで取っておくもので、いちいち見せびらかすものじゃないよね。 その『奥の手』を使い続ければ、やがて身の破滅…、いくら寿命があろうとも、逃れられない運命なんだから。 …
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ