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【完結】S級パーティーから追放された狩人、実は世界最強 ~射程9999の男、帝国の狙撃手として無双する~  作者: 茨木野
第3章

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206/242

206.連鎖



 魔蟲王との最終決戦。

 俺は新必殺技、憤怒の矢(ラース)を使うことにした。


 10の魔法矢を束ねて放つ一撃。

 ぼっ……! と矢が放たれる。


 離れれた炎の矢の、初速はさほど早くはない。

 

「この程度? 拍子抜け……」


 だが……ボンッ! とまず爆発が起きる。

 炎の矢が加速する。


 超加速した炎の矢が魔蟲王を襲う。

 やつは俺の矢を見て危機感を覚えたのかサッ、と回避した。


 バカめ。 

 ボンッ……! とさらに爆発して加速。

 しかも矢が向きを変えたのだ。


「!? 自動追尾!」


 その通り。しかも爆発するたびに矢は加速していくのだ。

 魔蟲王が左腕を前に突き出し、回避ではなく、ガードをしようとする。


 だが、それが命取りだ。

 ドガンッ……!


 矢が爆発する。そして……。


 ドガンッ! ドガンッ……!


「これは……連鎖的に爆発するのか!」


 爆発、爆発、爆発……。

 憤怒の矢(ラース)は狙った相手が死ぬまで、いや、相手がたとえ死んだとしても無限に爆発し続ける凶悪な魔法矢なのだ。


 魔蟲王は体を再生させようとする。

 だが、再生すると、爆発の矢が細胞を瞬時に破壊していく。


「ぐ……これは……ぐあぁああ……!」


 ドガガガガガガガガガガガガガッ……!!!!!!!!!!!!!

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