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203/242

203.曲芸



 魔蟲王の攻撃を矢で弾いて見せた俺。

 だが……俺はやつの表情の変化を、この目で捉えた。


 やつは笑ってる。

 何だ? まさか……!


「フェリサ! ガード!」


 まずい、やつの狙いは俺に攻撃をさせることだ。

 魔蟲王の視線がフェリサに向く。


「たしか……星の矢(アサルト・ショット)


 瞬間、魔蟲王が大きく口を開いた。

 そこから吐き出されるのは、魔法矢!


 無数に分裂する魔法の矢を、フェリサに放ってきたのだ。

 フェリサは魔蟲王からかなり近い位置にいる。


 魔法矢がフェリサに襲いかかる。

 だがフェリアは俺の言葉を聞いて防御姿勢を取っている。


 両手斧を前に突き出し、フェリサは体を縮ませている。

 急所を守ってるから即死ということはないだろう。


 だが、攻撃を受け続けるのはまずい。

 俺の放つ星の矢(アサルト・ショット)よりも、魔蟲王のそれのほうが一発の威力が結構ある。


 撃ち漏らした矢が、壁にひびどころか、穴を開けていたことから威力の強さが推し量れた。

 俺はフェリサが死に瀕しているというのに、逆に冷静になった。

 狩人は冷静さを失ってはいけないと、たたき込まれてきたからだろうな。


星の矢(アサルト・ショット)


 俺はフェリサに向かって星の矢(アサルト・ショット)を放つ。

 威力は確かに、やつの方が上だ。

 

 が。

 魔法矢の使い手としての経験は俺の方が上だ。


 放たれた星の矢(アサルト・ショット)は、分裂し、敵の魔法矢だけを打ち落とす。

 フェリサには一切当たることはない。


 矢が矢を打ち落とす。それだけだ。

 しかも、それだけじゃない。


 俺の魔法矢は敵の攻撃をはじいたあと、カーブして、その攻撃が魔蟲王の体をズタズタに引き裂く。


「ははは! 見事な狙撃だ! まさか私の攻撃を全部はじくだけでなく、そのまま私への攻撃を当てるとはな!」


 曲射によって、魔蟲王の体が穴だらけになる。

 だが……。


 しゅぅううう……。


「……リフィル先生の、回復術」


 やつは俺たち胡桃隊すべての技術を使えるのだ。

 あれくらいは想定の範囲内だ。


「まさかこれくらいで、私を倒せるとでも思ってるのかい?」


 ちら、と俺はリヒター隊長を見やる。

 彼女はフルフルと首を横に振るった。【まだ足りない】のだろう。


「おまえが死ぬまで、命を刈り続けるだけだ」

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