196.Aチーム
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
《ガンマ視点》
俺たち帝国軍は、最後の戦いに挑むため、妖精郷へと乗り込んだ。
人質救出のBチーム、そして、魔蟲王討伐のAチーム。
二つにチームを分けて、敵の本拠地を攻めている最中。
Aチームは、
俺、妹のフェリサ、シャーロット副隊長、リヒター隊長。+妖精のリコリス。
この4人で、魔蟲たちの親玉を討伐しに行く。
かなり少人数での変成だ。
けれど、俺はこれで行けると確信してる。
彼らは非常に優秀な軍人達だからだ。
道中、襲ってくる魔蟲、魔蟲族、そして……改造人間達。
それらを難なく倒していく。
「…………」
倒しながら、俺はメイベルのことばかりを考えていた。
彼女は無事なんだろうかと。
……狩人失格だ。
敵地で、得物以外のことを考えてしまうんだから。
でも……それでいいんだ。
自分の生のみに固執せず、他人の命を気にし、考えを巡らせる。
それが、人間であるという証明なんだから。
『こちらマリクだ』
耳につけてる魔道具に、マリク隊長からの通信が入る。
! このタイミングで、隊長からの通信。
嫌な予感は……不思議と、沸いてこなかった。
俺の仲間はつよいって、信じてるから。
『ガンマ。安心しろ。全員無事に救出した』
「っ!」
……全員。つまり、メイベルも……。
一瞬だけ、俺は気が抜けた。
立ち止まり、そして……安堵の息をつく。
……ここで、止まるな。俺には使命があるんだ。
だから……一言。
「ありがとうございます」
と、感謝だけ伝え、また任務に戻る。
走る俺の隣に、リヒター隊長が近づいてくる。
「こういうときくらいは、泣いて喜んでも良いと思いますよぉ」
「……任務の途中ですから」
素っ気ない言い方になってしまった。
冷たい人間だと誤解されるかもしれない。
でも……リヒター隊長は苦笑して、ぽんぽん……と背中をさすってくれた。
「君は、立派な軍人ですね」
隊長は俺を褒めてくれた。
それが……いや、それも嬉しくて、泣きそうになってしまったのは内緒だ。
さて。
一番の懸案事項が片付いたのだ。
あとは集中して、自分の仕事を全うできる。
魔蟲王を討伐し、魔蟲を完全に駆逐するのだ。
【★大切なお知らせ】
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