191.まだ終わらんよ
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
オスカーたちBチームは、地下に捕らわれた人たちを救出にむかっている。
人面樹と化したリューウェンに、軍医リフィルが取り込まれてしまった……かに思われた。
しゅうううううう……。
「枝が、しおれていくよ!」
「リフィルのやつが何かやったんだな」
オスカーたちを苦しめていた、人面樹の枝が急速枯れていく。
やがて、人面樹の幹から、悪魔の翼を生やしたリフィルが出てきた。
「先生! 無事だったんですね!」
「ええ、大丈夫よオスカーちゃん」
すたっ、とリフィルが着地する。
胡桃隊の面々が彼女に近寄る。
「無事で良かったです! でも……何をしたのです?」
「人面樹に治癒魔法をかけ続けたのよ」
「治癒……? そんなことしたら治ってしまうのでは?」
だが、そう言ってオスカーは気づく。
しおれた樹木……。
「まさか、成長しすぎて、樹が枯れたってことですか?」
「そのとおり。樹木の成長速度は脅威よ。でも、樹も人間とおなじで、成長しすぎると枯れ木になる」
リフィルは治癒魔法で人面樹の細胞を活性化させつづけた。
樹木の細胞は成長し続け、やがて、枯れた……という次第らしい。
「ナイスだぜ、リフィル。よしこれで先に……」
「! 気を抜くな貴様ら! 見ろ!」
アイリス隊長が叫ぶ。
地面のあちこちから、人面樹が何本も生えてきたのだ。
「信じられないわ……人面樹は倒したのに、どうして……?」
「ああくそ! やりやがった! やつめ……接ぎ木をしてやがった!」
接ぎ木……?
オスカーが首をかしげると、リフィルが額に汗を垂らしながら言う。
「しまったわ。やられる寸前、自分の木の枝を分離してたのね。そこから、新しい樹木を生やした……」
厄介な相手だ。
倒したとと思ったら、すぐに別の樹を生やすとは。
敵の繁殖力の恐ろしさに、思わず全員が息をのむ。
果たして勝てるのだろうか……と不安が頭をよぎるも、オスカーは武器を構える。
友との約束を、果たす。
その思いが、彼に前を向かせていた。
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