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【完結】S級パーティーから追放された狩人、実は世界最強 ~射程9999の男、帝国の狙撃手として無双する~  作者: 茨木野
第3章

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180/242

180.最新兵器



 俺たちは妖精郷アルフヘイムの内部へと侵入する。

Aチームは魔蟲王討伐に、俺、シャーロット副隊長、フェリサ、リヒター隊長。

Bチームは、捕虜奪還に、マリク隊長、アイリス隊長、オスカー、リフィル先生。


 二手に分かれ、それぞれの目的のため行動する。


『あー、あー、テステス。聞こえるですみなさん?』


 右耳から、リヒター隊長の声が聞こえる。

 リヒター、マリク隊長の共同で作られた、通信用魔道具(イヤリング型)の効果だ。離れた相手と通話できる代物。


 これは一人と会話するだけでなく、多数にも声を同時に送ることが可能だ。

 さらに、通話が混戦しないように、通話相手を選ぶこともできる。


『2チームに分けましたが、魔蟲王の城へ侵入するまでは一緒に行動してもらいますからねぇ。置いてかれないように注意してくださぁい』


 アイリス副隊長の仕入れた情報によると、妖精郷アルフヘイムには魔蟲王の住む城が存在する。

 捕虜はその地下、魔蟲王はその頂上、玉座の間にいるとのこと。


 つまりは城までは固まって行動する……が。


『まあ向こうさんも当然、動きを予測し、迎撃してくると思いますからねえ』


 木々のカゲから、黒い外郭に包まれた魔蟲、そして魔蟲族が現れる。

 魔蟲はただの魔蟲ではない。


『どうやらガンマ君が人外魔境で出会った、巨大蛾のクローン体みたいですねえ』


 ……俺がやっとの思いで倒した巨大蛾。その複製が、複数体、俺たちを相手するようだった。


『しかも魔蟲族は剛剣のヴィクターのクローン。これは手を焼きそうですよぉ……』


 だが、それは今までの俺たちなら、だ。


『そこで新装備の出番です。魔法戦車部隊、前へ!』


 魔法陣が輝くと、そこには巨大な乗り物が出現する。

 硬い魔蟲の外郭を加工してできた、不思議な乗り物だ。


 車輪の上に箱が乗っている。そして、巨大な砲台が一つ付けられてる。


『これぞ、対魔蟲最新兵器、魔法戦車! 魔法狙撃銃をさらにグレードアップした、超弩級魔法狙撃銃を備えた、超兵器ですよぉ!』


 魔法戦車はキュラキュラと音を立てながら前にでて、砲身を巨大蛾クローンに向ける。


『魔法弾、装填! 放てぇええええええええ!』


 どごぉおん! という音とともに砲弾が発射される。

 それは巨大蛾クローンの硬い外郭をぶち破り、ひびを入れる。そして……。


 ドガァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!


『どうだ! 砲弾を内側につきさし、内部から爆発させる、二段構えの最新魔法弾の威力はぁ!』


 最新の弾丸には、1.貫通する魔法、2.爆発する魔法の二つが組み込まれてる。

 魔蟲の外殻は、外部からの攻撃、特に属性攻撃をほぼ全て無効化する。


 ならば、外殻の内側から爆発させれば良い。

 ……魔蟲を研究したことにより、リヒター隊長が生み出した、最新兵器が、今絶大なる効果を発揮していた。


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