178.開戦
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
あくる日の、夜明け前。
俺たちは装備をととのえ、出撃に備えていた。
魔蟲王討伐チーム、捕虜救出チーム、そして、バックアップチーム。
三チームがそれぞれ塊、開戦の合図を待っている。
「…………」
「ガンマ」
「隊長……」
リスの姿をしてる、マリク隊長が、俺の肩の上に立っている。
「大丈夫か? 緊張して、ねえか?」
……緊張する場面だろう。しかし今の俺は逆に冷静になっていた。
「オスカーのやつにメイベルを託したんだってな」
「はい……だから、大丈夫です。俺は俺の仕事をこなします」
俺はオスカーを、仲間を信じてる。必ず俺の大事な人を助けてくれると。
だから自分の仕事に集中できる。
「さすがだな。じゃ……開戦といくか」
「はい」
マリク隊長が俺の肩から降りる。
俺は左手の、魔蟲の力を解放する。
俺の左腕が黒い鎧に包まれる。
緑色のラインが走り、それが俺の持つ黒い弓と接続する。
俺の体に流れる、魔蟲の血が解放される……。
だが、俺は冷静さを保てていた。
『ガンマ君。調子はどうだい? ボクの作った制御リングは?』
両腕には、リヒター隊長が作った特別製のリングがはめられている。
血中の魔蟲成分を抑える効果があるそうだ。
「問題ないです。力を解放したのに、自分を保ててます」
『それは良かった。ただ、リングを過信しちゃだめだよ。君の成長速度は異常だ。まもなくリングで制御できなくなるだろうからね』
……俺の体には魔蟲の血が流れている。
その血は使えば使うほど、俺を人外の化け物へと変化させる。
……使い続けた結果、戻れなくなるかもしれない。
でも……大丈夫。
「大丈夫です。俺は、仲間を信じてますので」
このリングを作ってくれた、隊長。そして俺の助けを待つメイベル。俺の帰りを待ってくれる、仲間たち。
狩人だったときにはなかったもの。それが、今の俺にはある。
だから……戻ってこれる。そんな確信があった。
『気をつけてね』
「はい。……いきます」
俺は鳳の矢を、5つ取り出す。
それを無理矢理1本に束ねる。
そして……矢を放った。それが開戦の合図だった。
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