160.武人と狩人
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
《ガンマSide》
帝都が、魔蟲族どもに襲撃されている。
やつらは同盟国である、神聖皇国をも味方に引き込み、帝都に巨大な結界を張った。
結界内で暴れる魔蟲および魔蟲族。
さらに、誘拐されるメイベル。
そんな混乱のなか、俺と仲間たちは協力して、事態の対処に当たってる。
仲間たちはそれぞれ、魔蟲族を撃破したみたいだ。
あとは……。
「あとは、おまえだけだ。剛剣のヴィクター」
俺の前には、カブトムシの姿ににた魔蟲族、ヴィクターが立っている。
黒鉄の鎧を身にまとい、その手にはごつい剣が握られている。
攻守に優れ、さらにスピードまである……厄介な相手だ。
かつて俺の故郷、人外魔境で死闘を繰り広げたときよりも、さらに強さの格が上がってるように思える。
「ふ……我と戦いながら、味方の援護か。さすがというべきか」
俺は確かに狩人のスキルを使って、ほかの仲間たちの戦いを補助していた。
だがそれはばれないようにやっていたはずなのだが。
どうやらお見通しだったようだ。
「だからなんだ?」
「いや……心が躍る。これよりは、本気での殺し合いなのだろうからな」
ずぉ! とヴィクターの身体から闘気が湧き出る。
……なるほど、向こうも力を抑えていたのか。
だとしたら解せない。
なぜこいつは、手を抜くようなマネをしていたのだ?
「なめてるのか?」
「いや……違う。公平な戦いを望んでいただけだ。貴様が本気でない以上、こちらも本気を出すのはずるいと思ってな」
なんというか、前から思っていたが変なやつだなこいつ。
だからといって、手を抜くつもりは毛頭無い。
「さあ」
「いざ」
俺たちは武器を構える。
じーさんからもらった新武器だ。
「あの巨大蛾を葬った力を使わぬのか」
「バカか、おまえ。ここで使ったら街に被害が出るだろうが」
「そうか」
そのときだ。
ずぉおおお! と帝都を包んでいた結界が、破壊されたのだ。
俺たちを閉じ込めていた虫籠が、なくなった。
「…………」
みんな、ありがとう。
これで心置きなく……本気でやれる。
その瞬間、ヴィクターの身体がぐんっ! と上空へと吹っ飛ばされる。
その身体にはクモの糸がからみついていた。
「これは蜘蛛の矢……貴様……! 罠を!」
「ああ、張らせてもらったよ」
俺の手からも糸がのびている。
糸をたどっていくと、上空に死鳥が出現してる。
俺の魔法矢が、ヴィクターと俺とを帝都の外へと連れて行く。
ここだと本気が出せないだから、本気を出せる場所へ行く。
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タイトルは――
『田舎ぐらしの幻獣配信者~ブラック企業をクビになった俺、実家の山でドラゴンを拾ったのでペット配信したら大バズりし、超人気YouTuberとなる。今更会社に戻って広告塔やれと言われてもお断りです』
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