表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

147/242

147.山猫姫と氷姫



《シャーロットSide》


 胡桃くるみ隊副隊長、シャーロットは冷静に敵を凍りづけにしてた。

 彼女の新しい錬金武装、氷双剣。


 剣とついてはいるものの、彼女の手には何もない。

 代わりに、彼女の周囲には無数の氷の剣が浮いてる。


 彼女の錬金武装は、指輪の形をしてる。

 左右の手に嵌められた指輪は、大気中の水分を凍らせ、剣を作り出す。

 そして自在に操ることができる。


 襲い来る無数の魔蟲にたいして、氷の剣を射出。

 ずどどど! と凄まじい早さかつ速度で、敵の蟲どもを凍りづけに、そして砕いていった。


「ふぅ……」


 ガンマほどではないけれど、中距離での戦いにおいて、シャーロットは無敵だ。

 住民の避難誘導をしながらも、蟲の撃退もできる。

 指揮も攻撃も両方イケる、それが胡桃くるみ隊副隊長、シャーロットという女だ。


「…………」


 だがシャーロットは油断していなかった。

 敵がこの程度なわけないと。


 ガンマはヴィクター、オスカーはモルフィンと、魔蟲族との戦闘を余儀なくされている。

 ならばこちらにも敵が回されてくるだろうと予想はついた。


 そして……来た。


「フッ……!」

「しゃー!」


 恐ろしい早さで何かが飛びついてきた。

 シャーロットは氷の剣を集中させて、敵の攻撃を防いだのだ。


「……たしか、神聖皇国の」


 山猫のような聖女、シャンテ。

 彼女……皇国の聖騎士が襲いかかってきたのである。


「裏切り者……ですか」


 今回の魔蟲襲撃には、皇国も手を貸してると通信で入ってきていた。

 リューウェンも裏切っていた。


 ならばリューウェンのバディである、このシャンテも、襲ってきてもおかしくはない。


「……拘束します」

「やってみろ!!!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ