表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

138/242

138.急変



 ……帝都にて異常が発生した。

 俺、ガンマは今日、皇帝の生誕祭の警護に就いていた。


 聖騎士たちの異常な動きに、気づいた俺は指示を送る。

 しかし聖騎士たちはあろうことか、抵抗の意思を見せてきたのだ。


 俺はすぐさま援護射撃を行おうとした。

 だが……。


「これは……結界か!」


 帝都の4方向から謎の光が発生した。

 帝城を中心として、四角錐の光の結界がすさまじい速さで完成したのである。


 力の出所を感知できなかった。

 おそらくは地下に、結界発生の装置があるのだろう。


「すぐに連絡を……」

「きゃあ!」「蟲だぁ!」「蟲だぁ!」


 突如として地下が盛り上がり、そこから魔蟲どもがわいて出てきたのだ。

 俺はすぐさま魔蟲をぶち抜く。


『がんま! メイベルが!』


 ……隊長からの通信。

 意識を隊長側へと向けると、そこにはリューウェンのやつとメイベルが相対していた。


 俺は街の人を守りながら、メイベル側へと矢を放った。

 しかし……。


 ぱしゅっ、と魔法矢を受け止めるやつがひとり。


「ヴィクター!」

「…………」


 魔蟲族にして、強敵。

 剛剣のヴィクターが俺のすぐ上空へと現れたのだ。


「おまえらか……今回の騒動の原因は!」


 俺は知らず熱くなっていた。

 ……駄目だ。冷静になれ。


 狩人は熱くなってはおしまいだ。

 一方でヴィクターは……なぜか知らないが、悔しそうに歯がみした後に剣を抜く。


「剣で語る」

「ああそうかい」


 おそらくはジョージ・ジョカリが手を引いているのだろう。

 魔蟲族と手を組んでいる、やつが全ての黒幕だ。


 メイベルを助けたくても、今は無理だ。

 ヴィクターは片手間で倒せるやつじゃない。


 それに……街の人たちも守らないといけない。


「こい、ガンマ」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ