132.好き
★お知らせ
書籍版、表紙でました!
モンスター文庫さまから、1/28発売ですー!
予約始まってます!
よろしくお願いします!
https://gaugau.futabanet.jp/list/work/63c61fa2a53aef40bd000000
生誕祭当日。
俺たちは軍服に身を纏い、それぞれの配置につく。
俺は先生と一緒に中央を任されることになった。
「よろしくガンマちゃん」
リフィル先生も今日ばかりは、いつもの扇情的な衣装から、正装に着替えていた。
「よろしくです。先生」
「聞いたわよ、メイベルちゃんとバチバチなんですって~♡」
「いや、別にバチバチってわけじゃ……」
ちょっとすれ違ってるだけだ。
なんでだろうか。
ちゃんと話そうとすると逃げられるんだよな。
困ったもんだ……。
「ふぅん……」
リフィル先生が、ちょっとさみしそうな表情になる。
「そっか……君、メイベルちゃんのこと、ほんとに好きなのね」
「え、そ、それはどうして?」
「どうでも良い相手なら、そんなくらーい表情しないでしょ?」
……くらい表情、してるだろうか。
俺としてはいつも通りを心がけているつもりなんだが。
「ほら、つもり……なんでしょ。無理してる。ってことは、やっぱりショックだったのよ。あの子とケンカして」
そう……かもしれない。
ずっと俺は、メイベルとケンカしたことを気にかけてる。
「それって……つまり。俺は思った以上にメイベルのこと好き……ってことでしょうか?」
一瞬、ほんの一瞬だけ、リフィル先生はさみしそうな表情になった。
でもすぐ、いつもの、大人の余裕を見せていう。
「ええ、そうだと思うわ。だから……この仕事終わったら、ちゃんとメイベルちゃんに、ごめんって言うのよ?」
【★☆新連載スタート!】
先日の短編が好評のため、新連載はじめました!
タイトルは――
『伝説の鍛冶師は無自覚に伝説を作りまくる~弟に婚約者と店を奪われた俺、技を磨く旅に出る。実は副業で勇者の聖剣や町の結界をメンテする仕事も楽々こなしてたと、今更気づいて土下座されても戻りません』
ページ下部↓にもリンクを用意してありますので、ぜひぜひ読んでみてください!
リンクから飛べない場合は、以下のアドレスをコピーしてください。
https://ncode.syosetu.com/n6008ia/