124.敵の迷い
【★おしらせ】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
ガンマ達がお祭り前の楽しい時間を過ごしている、一方その頃。
魔蟲王を守る、王直属護衛軍たちは、会議をちょうど終えたところだった。
護衛軍がひとり、剛剣のヴィクター。
かつて人外魔境の地にてガンマと戦った、カブトムシを模した武人だ。
彼は憮然とした表情で、会議室を後にする。
「…………」
今回の会議で決まったのは、帝都で行われてる生誕祭にて、人間どもの虐殺を行うというもの。
逃げ場を無くして、魔蟲どもを一気にそこへぶち込む。
かなりリスクの高い計画だが……しかし。
「協力者……か」
どうやら、人間族のなかの裏切り者らが、今帝都内に潜伏しているらしい。
彼らの協力を得て、内外から人間を駆逐する。
そういう作戦だ。
悪くない。確かにあの帝都には魔蟲の脅威となり得るやつらが何人も居る。
だが、数えるほどしか居ない。
少数の彼らだけで、生誕祭に参加する大勢をすべて守り切るのは不可能だ。
一般人を襲い、精神的にやつらの動揺を誘い、そして本丸をたおす……。
……それでいいのか。
「……良いに決まってる。我にとって大切なのは、王と、その御子を守ることのみ」
……だがその表情は、決して晴れやかな者ではなかったのだった。
【★☆★新作、投稿しました!】
先日の短編が好評だったので、連載版はじめました!
タイトルは――
『転生魔女の気ままなグルメ旅~婚約破棄された落ちこぼれ令嬢、実は世界唯一の魔法使いだった「魔物討伐?人助け?いや食材採取です」』
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