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【書籍⑦巻&コミック①巻、12月発売】クソゲー悪役令嬢~滅亡ルートしかないクソゲーに転生したけど、絶対生き残ってやる!  作者: タカば
悪役令嬢は領地で暗躍する

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ネコミミ獣人はロマンだと思うの

 ネコミミのツヴァイ。


 ゲームの中に出てきた攻略対象のひとりだ。

 何故『ネコミミの』とついているかというと、言葉の通りネコミミが生えているからだ。いわゆる、獣人キャラである。


 彼らの祖先は同じ人間だ。でも、魔力の濃い霊峰の山奥に住むうちに、特殊な見た目と力を得るようになった、と伝えられている。彼らは獣人だけのコミュニティを形成して、ひっそりと暮らしていた。

 その力に目をつけたのがアギト国だ。彼らは不干渉だったはずの霊峰に分け入り、獣人を狩り、体のいい奴隷として使役するようになった。


 そのうちのひとりが、ツヴァイだ。


 彼は一族ごと暗殺者集団『魔獣の牙』に奴隷として売られ、使役されていた。道具としか扱われなかった彼らは、任務ごとに使い捨てられ、ひとり、またひとりと死んでいった。

 そしてとうとう、ツヴァイはゲーム開始の数年前に末の妹を任務先で見殺しにされ、ひとりぼっちになってしまう。


 当然、アギト国と魔獣の牙に強い恨みを持ってるんだけど、彼には組織に逆らえない理由があった。獣人たちには、『服従の呪い』と呼ばれる強い呪いがかけてあったのだ。

 魔獣の牙のメンバーが『戦いの言霊』を唱えれば己の意志に関係なく狂暴化させられ、『停止の言霊』を唱えれば意識を奪われ倒れてしまう。


 暗殺組織に強制されるまま人の命を手にかける彼は、攻略対象の中でも1、2を争う不幸青年である。


 接し方をひとつでも間違えると殺されるから、めちゃくちゃ危険な相手でもあったけどね!


「リリィ?」


 フランの怪訝そうな声で、私は我に返った。

 しまった、あまりの衝撃に我を忘れて茫然としてしまっていた。こんな風に驚いていたら、不思議に思われて当然だ。


「え、えっと……結構怖そうな模様だったから、びっくりしちゃった」

「……そうか」

「フランは、この獣の紋章に見覚えがある?」

「いや」


 フランは首を振った。私はジェイドのほうも見てみたけど、従者も困った顔で首を振っただけだった。


 ふたりとも魔獣の牙を知らないのー?

 まあ、暗殺者集団が進んで名前を宣伝しているわけがないから、知らないのは当然かなあ……。


 うーん、どうしよう。


 獣人は危険だ。

 彼らは魔法が使えない代わりに『ユニークギフト』と呼ばれる特殊スキルをそれぞれ持っていた。それらのスキルは、生まれたときに技能が固定されてしまうけど、代わりにどの魔術体系にも入らない強力な効果があった。

 特に、ツヴァイが持っていた『アニマフィスト』は、人間の頭を一撃で吹っ飛ばすくらいの威力がある。やってることはねこぱんちなんだけど、強力すぎて笑えなかった。

 ルートによっては聖女もこの一撃の餌食になるんだよね……。


 ゲーム開始の時点で獣人はツヴァイひとりになってたけど、今はその4年前。ツヴァイ以外の特殊なスキルを持った獣人が他にいてもおかしくない。


 どうにかして、獣人に気を付けてもらわなくちゃ。


 でも……このことを私が知ってるのは絶対不自然だよね?

 暗殺者が獣人を連れてるって、どうやって伝えよう?



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