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悪役令嬢の大いなる挫折

なんでこんなことになったのよ!


私は世界で一番かわいい子なんでしょ?

私は一番キレイでステキで、愛さずにはいられない子なんでしょ?


だから、最高のオシャレをしてお茶会に参加したのよ!


なのに、キラキラの銀髪をした男の子は

「女の子って弱いから遊ばないよ」

って言ってどっかに行っちゃうし!


金髪の王子様は

「ひとりでお茶が飲みたいから、ごめんね」

って言って同じテーブルに座らせてくれなかったし!


泣きボクロのお兄さんは

「子供がうろちょろするな、帰れ」

って言ってつまみ出そうとするし!


なんなのなんなの!

みんな私の言うことなら何でも聞いてくれるんじゃないの?

私が一番ステキでかわいいレディだから、何でも望みがかなうんじゃないの?


どうして誰も私の言うことを聞いてくれないの!

どうして誰も私のことだけ見てくれないの!


「おい、泣いて暴れるようなら……」

「うるさい! 私悪くないもん!」


泣きボクロのお兄さんの手を振りほどいた瞬間、私の体がぐらりと傾いた。

買ったばかりの赤い靴が、芝生の上で滑る。


「きゃあっ!」


テーブルに思い切り頭をぶつけて、目の前が真っ暗になった。



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