最終話 やっぱり夜行性な彼女と俺は夫婦
昨夜、夫婦になった俺たち。
とはいえ、正式に結婚出来るのはまだまだ先。
そんな俺達が、今、何をしているのかというとー
「私、ここで産まれたんだねー」
八重が産まれた病院の近くにある八重桜の根本に来ていた。
名前のきっかけになった桜がみたいと彼女たっての要望だ。
「そういえば、八重桜の花言葉調べたんだけどさ」
「「おしとやか」「豊かな教養」でしょ?」
「さすが即答だな。全然お前と合ってないけどな」
「ゆうちゃんは、私がおしとやかではないと?」
「ゴーイングマイウェイな奴が何を言うやら」
「でも、豊かな教養は私っぽいよね」
なんという自画自賛。しかし、
「否定は出来ないな」
花言葉が即答で出てくる辺りとか。
曖昧な関係から夫婦に昇格した俺たち。
しかし、あんまり関係は変わっていない気はする。
「……ゆうちゃん、ありがとね」
「どうしたんだよ、突然?」
「色々と。私みたいな社会不適合者とずっと付き合ってくれたのも」
「まあ、自覚があるだけマシだな」
「そこは否定して欲しいなー」
「否定しない。事実だからな」
と、そこまで言って、お互い笑い合う。
「私、やっぱり、ゆうちゃんを選んで良かった♪」
言うやいなや、ぎゅっと肩を寄せてくる。
俺も、肩を寄せてみる。
ああ、幸せを感じる。
「次のデート、どうする?」
「はいはい!私、箱根がいいと思う!」
「箱根か……まあ、俺達が行ける範囲だな」
「でしょ?温泉だけじゃなくて、美味しいところもいっぱい!」
「よし!じゃあ、今度箱根行こうぜ」
夜の道を歩く俺たち。
「ねえ、ゆうちゃん」
「?」
「私、今、幸せだよ」
「ああ、俺も今、幸せだよ」
こうして、俺達ははっきりしない関係から夫婦に大幅ジャンプ。
そのせいで、クラスで一騒動巻き起こるのだけど、それは別のお話。
というわけで、夜行性で超マイペースな少女に主人公が振り回される(?)お話でした。
何か心に残るものがあれば、感想やコメント・評価いただけると幸いです。




