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異世界奴隷ハーレム物語  作者: NeKoMaRu
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02.七日目

 ご主人様方との出会いから七日が過ぎました。


 ぼくは、ご主人様方が暮らすお屋敷で一緒に暮らすことになりました。


 もちろん、奴隷であるぼくに個室など与えられるはずがありません。


 なので、ぼくは夜はご主人様の内の誰かと一緒に寝るように命じられます。大きなベッドで、ぼくはご主人様に抱き着かれながら寝るのです。身動きは許されません、夜中に喉が渇いたとしても、飲みにはいけません。トイレも、我慢する必要があるのです。


 安らかに眠られているご主人様を自分の都合で起こすなど、奴隷には許されない事なのですから……。


 ご主人様と眠った後は、朝ご飯の準備です。


 奴隷として、絶対にやならなければならないご奉仕の一つになります。


 他には、掃除や洗濯、それに農作業などがありますが、このお屋敷に畑は無いので農作業のご奉仕は必要ありません。


 ですが……ぼくは、まだまだ未熟なのだと、思い知らされました。


 このお屋敷に来てから、ぼくはまだ一つも、ご主人様方からお仕事を任されたことがないのです。それは、ぼくのご奉仕が拙く、ご主人様方にご満足頂けないからなのでしょう。


 それでも、ぼくは頑張ります。絶対に、ご主人様方に満足してもらうのです。そうしなければ、奴隷のぼくはいつか捨てられてしまうのですから……。


「リック、何をしているのですか?」


 その時です。ぼくの後ろから女の人が声を掛けてきました。


 ご主人様の一人である、カナデ・ミヤマさまです。


 カナデ様は、黒い髪を肩の辺りで短く切り揃えられており、少し吊り上がった目をしておられます。転移者という、別の世界から来られた方で、大賢者というすごい職業に就いておらる凄いお方です。


「あ、あの……申し訳ありません。朝食の用意を……」


「……私達は、あなたに食事の用意をすることを許してはいないはずですよ?」


 そう、ぼくは許されていない事をしようとしていたのです。任されていないのですから、それはしてはいけない事なのです。


「で、でも、ぼくは奴隷です。ご奉仕をしなけば……」


「リック……もし、もしですよ? 料理をしていてあなたのその白魚のように美しい指先に傷でもついたらどうするのですか? もし、その傷が残ったらどうするのですか? それは大きな損失なのです、この世の損失なのですよ。わかりますか? だから、あなたは料理をすることが許されないのです。あぁ、しかし傷ついたその指をちゅーちゅーしたいと云う気持ちはあるのです? もちろん、憧れのシチュに決まっているじゃないですか、何も男性が女性にしてもらって嬉しいだけの行為ではないのですよ? 女性だってショタの指先をちゅーちゅーしたいのです。しかし、その願望を叶えるには傷が必要。ハリネズミのジレンマという奴ですね。いや、しかし……ちゅーちゅーするだけなら傷など必要ありませんね? 閃きました! さぁリック、指をこちらに」


 そう言われ、カナデ様はぼくの手を強く掴むと、その先にある指の先をぱくりと咥え、ちゅーちゅーと吸い始めました。


「ひぅっ……カ、カナデ様、お止め下さい。お願いします」


 あぁ、ぼくの指が吸われています。それは、とても恥ずかしい事なのです。ぼくは、カナデ様に罰を与えられているのでしょうか?


 ぼくは、この辱めに耐えるしかないのでしょうか?


「何してんだ、このむっつり女が! まったく、クールなのは顔だけなんだから」


 ぽこんっという軽い音がしました。


 赤く俯いていた顔を上げると、そこには二人目のご主人様のお姿がありました。マヤ・ナミカワ様です。馬のしっぽのような髪型をされた、とても元気の良い方です。マヤ様は、剣豪姫という職業に就いています。カナデ様から聞いたお話では、剣豪鬼と呼んだ男の人の顔を掴み、片手で持ち上げた上でそのまま投げ飛ばし、天井に突き刺したそうです。フルプレートの男の人だったらしいです。やはり、凄いお方なのです。


「痛っ! マヤ、あなたの馬鹿力で叩かないで下さい。わたしはあなたとは違って繊細なのですよ?」


「馬鹿力言うな! 変態!」


 お二人は、楽しそうに言い合いをされております。


 喧嘩はしますが、信頼し合っておいでなのです。それは、まだこの場に現れていない、三人目のご主人様も同様です。


「だって、リックが料理をしようとしていたから……少し、お仕置きをしていただけです!」


 カナデ様が、そう仰られました。


 そう、ぼくはお叱りを受けていただけなのです。


「マ、マヤ様! カナデ様は命令に逆らったぼくを叱っていただけなのです。カナデ様は悪くありません!」


 カナデ様は悪くはないのです。悪いのはぼくなのですから、そう言ってマヤ様に頭を下げます。


「……そう、リックが料理を……駄目でしょう? もし、傷が付いたらどうするの? リックはお料理をしちゃ駄目だよ? もし、リックに傷ついたら、ボク……ヤツアタリデコノマチニナニスルカワカラナイヨ?」


 マヤ様は、ぼくの頭を優しく撫でながら、そう諭してくれました。


 ご主人様に心配を掛ける訳にはいきません。ですが、それでもぼくは諦めません。何時か、ぼくの料理でご主人様方に喜んでもらいたいのです!


「……やっぱり、監禁……」「それは、健康に良くないですし、リックの可愛さを損なうだけだと言ったでは……」


 お二人で何かを相談されているようです。はっきりとは聞こえませんが、きっと大切な事なのでしょう。


「あ、あの……では、お洗濯でも……」


 ぼくは、お二人にそう申し出ました。


「あら、リックがお洗濯をしてくれるのかしら……それじゃ、お願いしようかしら?」


 すると、三人目のご主人様の声がしました。どうやら、いつの間か、台所まで来ておられたようです。


「はい。サキ様! お任せ下さい!」


 やっと、ご奉仕が出来るようです。サキ様は大聖女と呼ばれ、すごい回復魔法を使えるそうです。それと、おっぱいが凄いです。


「二人も、少々過保護過ぎますわよ? リックは奴隷としてわたくし達に奉仕したいだけなのです。やらせてあげればいいではありませんか……もし、怪我をしても、わたくしが完全治癒魔法を全魔力を使ってかけた上で看病の為にずっと添い寝をするだけですので、大丈夫ですわよ?」


 サキ様は、どんな大怪我でも一瞬で回復させる魔法を使うことができます。マヤ様からお聞きしたお話では、条件さえ揃っていれば、死んだ人を蘇させる事も出来るということです。


「あぁ、ですが……リック、あなたの服はわたくしが洗いますので、ここで脱ぎなさい。もちろん、下着もですよ? あなたの服をあなたが自分で洗うことだけは、許しません。これは、命令ですからね?」


「うぅ……はい、サキ様」


 今日も、です。サキ様はお優しい方ですが、この一点だけは非常に厳しい方なのです。ぼくを目の前で脱がすことで、主従の関係をはっきり示されます。


「ハァハァ、リックの脱ぎたての寝巻、脱ぎたての下着……あぁ、なんと尊い……リックの香りがします。これはわたくしの物です。わたくしが楽しんだ後に、しっかりと洗って、着せて、また新鮮なリックの香りを……」


「「お前も大概だぞ……」」


 お三人が、ぼくの脱いだ服の奪い合いをしておられます。


 その様子を、ぼくはただ羞恥で顔を染め、立ち尽くすしかありませんでした。

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