【詩】 空 【随筆】 国民平和行進 暑さの中で
空
昨夜まで続いた雨も、すっきり幕を落し 思い切り空を取り込む
青い空気が胸いっぱいに広がり、清らかな風になって体中を走る
ビラ配布で一週間 ぬかるんだ道を堪え、
ふやけた足指を そーっとさする
隠ぺい、改ざん、ごまかしと一瞬押しつぶされ、
窒息しそうな世相を吐き切って、
ふたたび、平和な空を 胸いっぱい取り込む
国民平和行進 暑さの中で
沖縄から長崎までの国民平和行進も7月26日に到着。
小郡市役所で集会後、久留米市の方々の平和への思いを引継ぎ、基山までの行進となった。
歩き始めて4、50分、照り付ける太陽、コンクリート歩道から立ち上がる熱気、
行進する人たちの口も次第に重くなっていく。
昨年まで「このくらいの暑さぐらい」と思っていた私も、
頭上に位置する太陽が溶鉱炉に思えるほどで、今年の暑さばかりは限界に来ていた。
責任者の方も皆の体調を気遣ってくれる。
ただ8月6日、9日を考えるとき、こうした暑さの中で、たった一発の原子爆弾により、
数十万という人々が3~4千度の灼熱の中で苦しんだことを想像するとき、言葉を逸する。
しかし現在、人類が抱え込んでしまった一万4千発もの核兵器をこのままにしておくことはできない。
本来、核兵器禁止条約に調印するしないなど、言っている暇などないのだ。
「核による抑止力、無防備でいいのか」かって、だれかがいった。
一発の核に対し、迎撃を行うとしたら、かって私たちが経験したことのない地獄、
否、人類は滅亡するだろう(相互確証破壊)。
また、監視警報システムによる暴走もないとはいえない。
平和を守っていく行進。やがて、道の向こうから基山町職員が、笑顔で迎えてくれるのがみえた。