「家」とギザンと
ごめんなさい。かなり、短めとなっています。
ダイアンは、私のことをどのように思っているのでしょう?
一応、目の前でイノブタをやっつけていますよね。それも、やらかした感たっぷり。だから戦力的に、頼りになるって思いますよね?
でもね、野営の番を私だけ外したんです。ジャッカロープも、野営準備が終わると、すぐに回収されてしまいました。
もしかして、信用されてない?
もやもや感たっぷりに、『テント』の『家』に戻ります。
入り口にギザンが立っていて、「お帰りなさいませ。イリーナ様」と出迎えてくれました。
でも、私の心はどんより~と沈んでいます。
「どうかなされましたか?」
ギザンが心配して聞いてきます。
「ううん。なんでもないよ。そういえば、晩御飯って、もう用意してあるのかな?」
「はい。すぐ食べられますか?」
「ごめん。冒険者と知り合って、一緒に食べたの」
「さようでございますか。では、食後のお茶かデザートでも召し上げれますか?」
「うーん。お茶をいいかな?」
「畏まりました」
はぁ~あ。私だけ呑気に寝るのもね・・・。しかも、『家』だし、ふかふかのベットだよ~。申し訳ないよーーーーーー。
「落ち込まれているようなので、気分がすっきりするハーブティーをどうぞ」
ああ本当。なんだかすっきりした咽喉こしです。
「そうそう。今日知り合った冒険者が、ジャッカロープを捕まえたの。可愛かった~。私も、ジャッカロープを飼ってみたいけど無理よね~」
「大丈夫かと思いますよ?」
「えっ?」
「魅了のスキルと使役のスキルを使用すれば可能かと思います」
あっ!! 忘れてました。そうよ、使役すればいいのです。
ダイアンに言って、譲ってもらいましょう。無理なら、頑張って探してみましょう。珍しいと言っても一度見つかったのだから、二度目もあるはず。
なんだか少しだけ浮上です。
「初めてのことでお疲れでしょうから、ゆっくりとお風呂に入られてマッサージをしておくと宜しいかとぞんじます」
「そうね。お茶ありがとう。それから、ご飯ごめんなさい。明日の朝もいらないと思う」
「かしこまりました」
さあ、明日にそなえて、しっかり休むことにしましょう。
ダイアンのことも、きゅんきゅん切なくなってしまうので、今は消去しましょう。兎に角、今はお風呂です。ゆっくりつかったら、ベットへダイビング。
あっ。大切な洋服が皺にならないように片付けないと・・・・。
「脱がれたお洋服は片付けておきますね」
さすがギザンです。助かります。これで安心して、夢の中・・・むにゃ むにゃ。