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私は、女の子です  作者: 檪井青
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ジャッカロープ

少し短めです。ごめんなさい。

ご飯を食べ終わった頃、金髪の魔法が解かれました。さすがに眠りの魔法に気が付いた金髪が、ぎゃあぎゃあサアラさんに文句を言っていましたが、彼女は強かったです。


 私たちが食べ残したイノブタの肉をちらつかせ「ほら、早く食べないと置いていくわよ。それとも、ご飯抜きの方が良かったかしら」


 サアラさん、鬼畜すぎます。


 なんだか金髪さんじゃなくてガイさんがちょっぴり可哀想に思えてきました。そして、先に食べてしまった自分に申し訳なさが・・・・・・・・。


 「イリーナさん。サアラがいじめるんですよ。僕可哀想でしょう? だから僕の恋人になって慰めて・・・」


 抱きついて変な所を触る。金髪なんて生ぬるかっようです。下種と呼んで差し上げましょう。


 はい、当然慰めません。サアラが持っていたのとは別のお肉を、口一杯に詰め込んであげました。


 なんだか、苦しそうにしていますが知りません。


 ダイアンが、下種の背中をさすって、水を飲ませています。


 こんな奴に優しくする必要なんてないのに・・・。きっと、今の私の顔は不細工になっているはず。駄目よ、こんな顔をダイアンに見られたくない。


 笑顔をよ、スマイルよ、ちちんぷいぷいのぷい。


 大丈夫。


 昔おばあちゃんが教えてくれたとっておきのおまじないを唱えたので、女神様印のプリティに戻っているはず。


 「そろそろ出発しよう。ここから町までは3日かかる。暗くなる前に野営に適した所まではつきたい」


 ダイアンの言葉に各々荷物等をまとめて歩き出す。


 先頭は、ヒャト。周囲の検索をしながら進んで行く。真ん中に私。右に下種のガイ。左にダイアン。後ろがサアラ。


 しばらく歩いていくと、草原の向こうに森が見えてきた。


 「ストップ」


 ヒャトが、一指し指を立て口に前に当てる。静かにということのようだ。


 何があるというのだろうか?


 そっとヒャトの視線の先を見ると、何かがごそごそと跳ねているのが見えます。


 「ジャッカロープです。乳が万能薬の材料になるので生きて捕まえることができたら、結構なお金になりますが、どうします?」


 「私に任せて。眠りの魔法を掛けてみるわよ」


 サアラが言い終わってもないのに魔法をすでに掛けています。魔法が効いたのか、跳ねてていた何かがバサッと倒れます。


 近づいて見たその生き物は、ウサギに鹿の角の様な物がついていました。


 「初めてみたけど、かわいい・・・」


 サアラがつぶやきます。私も同感です。


 「殺したりしないよね?」


 サアラが、ジャッカロープを胸に抱いて目をうるうるうるませています。


 「大丈夫だ。ジャッカロープは、もともと見つかること自体珍しい。捕まえることのなかなかできない魔獣だし、薬剤師が乳を搾る為に飼うのが殆どだ」


 ダイアンがサアラからそっと私に、ジャッカロープを渡します。魔法を解かない限り目覚めることはないのですが、サアラさんが抱えたままだと、何か遭った時、魔法を使うことができないからですね。


 ジャッカロープは寝ているので、温かいぬいぐるみのようです。


 森の入口の近くで、野営の準備をします。私も、見た目『テント』の『家』を空間魔法で出します。


 「ねえ、今日は私と一緒に寝ない」


 サアラが誘ってきます。まさか、女の子になってまで、女の子に襲われるのではないかと危機感をもつことになろうとは思いもよりませんでした。


 「イリーナのテントは、私の隣だ。サアラは、イリーナのテントの近くには絶対に近づくな。もし、近づいたら簀巻きにするぞ」


 かっこいいー。


 私を守る騎士。ダイアン。


 きゃっ!! なんちゃって。


 晩御飯も、ヒャトとダイアンがスープを作ってくれました。


 異世界転生ばんざーい!!


 


 


 

あれ? ゴスロリがでてこない・・・・。


次は、ゴスロリ出せるといいな~。

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