ゴスロリ? えっ? どういうこと
ふうぅう。長風呂をしてしまった。
みんなと入ってどきどきしたし、サアラのセクハラに怒りマークになったし、思った以上に疲れてしまったようだ。
もう今すぐお布団に入って眠ってしまいたい。でも、寝る前に何かすることがあったはず。
思考回路は、ぐるぐる回って考えがまとまらない。それどころか、早く寝ろとばかりに上瞼と下瞼をくっつけようとする。一生懸命にあらがってみても、くっつこうとする瞼は、強力磁石のように引き合っている。
ああもう駄目だ。
明日、すっきりした頭で思い出そう。
おやすみ・・・・・・・
ぐーーーーーーー すぴすぴ ぐーーーーすぴ・・・・す・・・・・
『はぁあい!! イリーナ!! 異世界は楽しいかしら?』
『・・・・・・』
『うぅ~ん。まだ、寝ぼけてる?』
目の前には、可愛いふりふり付のドレスを着た美少女。
『えっ? 女神さまですか・・・』
『そうよ。ほらイリーナ寝落ちする時に「何かすることがあったはず」って考えていたでしょ。それ、私に訊きたいことがあったんだよ。だから、こうして夢の中に入ってイリーナの訊きたいことに答えてあげることにしたの』
『あっ! そうだった』
『思い出した?』
『そうそう、不思議に思ったことがあったのよ』
『私がプレゼントをしたゴシックロリータの服、それを見たみんなの反応、でしょ?』
『そう!! そうよ!! ねえ?! なんで? なんで?』
『うふふぅ~。し・り・た・い? そうよね、知りたいわよね』
ちゃめっけたっぷりに、ウインクをして、胸を張ってえっへんと威張る女神様。私としては、それよりも早く答えが知りたい。なので、ここはスルーさせていただきます。
無反応
『ちょっと、酷いわ~。何か反応してよ』
『・・・』
可愛らしく両手をぐーにしてお口の前にもってきて、目をうるうるさせても、知らんぷり。
『ああもういいわよ。けちっ!!』
べーって舌を出す女神様についつい噴出してしまった。それで満足したのか、漸く肝心の話が聞けた。
『ぶっちゃけちゃうと、「ゴスロリ」って、「ゴシック アンド ロリータ」の略。「ゴシック」って、もともとは、「ゴート人」からきているのよ。12世紀後半から15世紀にかけてのアルプス以北の建築様式を「ゴート人風」「ゴート風の建築」となって、長い時の中、衣服もひっくるめた広い意味で「ゴシック」となるの。それに、日本人が独特のファッションとして生み出したのが「ロリータ」。「ロリータ」の語源はウラジミール・ナボコフが発表した同名の小説に登場する、中年の文学者に一目惚れされ、それを翻弄する12歳の美少女・ドロレス・ヘイズのドロレスの部分を変形した愛称の1つからきていて、まぁそれも、日本風に 「少女の小悪魔的な美しさを表現したスタイル」 として、発展していったものね』
『えっと・・・、それで? どういうこと?』
『今のアランティアは、私の趣味で、「ゴート風の建築」や「衣装」の時代だってこと。さらに、日本風も取り入れて発展させえているのだ!!』
えっと・・・、どこから突っ込めばよいのだろう・・・?
ぐるぐる回る頭で、取り敢えず整理。
つまり、女神様の趣味で、「ゴスロリ」が当たり前の世界だから、誰も可笑しいと思わないってこと?
『そうゆうこと』
両手を腰に当てて、エッヘンと頷く女神様。
頭がクラってする私・・・・・・・・・・。
遠くなる意識。
落ちる浮遊感。
はっ!!
がばって布団を持ち起き上がる。
辺りをきょろきょろ見て???を、頭から振り払う。
あっ、そうか。ここは、取り敢えず作った『館』中の一つである昨日決めた私の部屋。うん、私の意識、しっかりクリア。合格。っていうのも変か・・・?
はぁあ。溜息が出る。しっかり寝たはずなのにどこか疲れが残っているのは、女神様から聞いた話のせいだろう。兎に角、ゴスロリの服だ。ここでは普通ということなので、特に気にするようなことわないだろう。
最後の方で、女神様の『服の追加は、クローゼットの中ね』というのが聞こえたので、明日・・・じゃなかった。今日の朝みんなに配ろう。
さて、その前にどんなのがどのくらい入っているのかチェックしよう。
何か、クローゼット開けるのが怖いなんて思うのは、きっと気のせいだと思いたい・・・・・・・・・。




