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私は、女の子です  作者: 檪井青
32/36

男風呂(女性の乱入にご注意下さい)

 ところ代わって男風呂。


 えっ? 興味ないって。


 まあまあ、そう言わないでお付き合いくださいな。


 女風呂と違って、此方は地下になります。右奥の方に、お風呂に行くための階段があり、それはさながら洞窟の様になってます。


 階段を降りきった先には、壁際に脱いだ物などを入れる為の棚があります。が、それは、岩をくり貫いた形となってます。扉は、一見ありません。


 まず、物を入れようとすると、触れるのは透明な膜のような結界です。


 「くそっ!! この棚、物が入れられないぞ」


 そう言って怒りを顕にしているのはガイ。冷静に、見つめて、いろいろ試しているのは、ヒャト。まったく気にせず、それなら床に置けばいいと以外とアバウトなダイアン。男は、3人しかいないので、気楽なものです。


 「成る程、解った。この棚には、魔法陣が施してある。これは、凄いな。まるで、ダンジョンの中のようだ」


 ヒャトの言葉通り、この棚には、ある仕掛けが付いています。


 「どういうことだ?」


 「簡単だ。まず、この膜のような物は結界で、そこに左手を当てる。そして、呪文『オープン』、物を入れたら『クローズ』だ。また、物を出す時は『オープン』。そんな感じで使用することが出来るようになっている。で、使用後は『クリア』で、最初の状態に戻るようだ」


 「つまり、登録した者にしか、使用することが出来ないようになっているということか」


 「ああ、その様だ」


 「なんでそんなめんどくさい作りになっているんだ。そんな機能、必要ないだろう?」


 「そうはいうが、俺たち以外の者がいたときなんかには重宝するぞ。ダンジョンで手に入るレアな物に匹敵するぐらい値打ち品だ」


 「まあ兎に角、使い方が解ったんだ。早速、利用しよう」


 笑いながら使いやすそうな位置の棚を選ぶ。


 決めた棚に、ダイアンが左手を当てて呪文を唱える。


 「オープン」


 脱いで床に置いていたものを移して、呪文を唱えて、すたすたと浴場に向かう。


 実にあっさりしたものだ。


 苦笑しながら、後をヒャトが追う。


 ガイは、まだ何かいいたりないのか、ぶつぶつ言いながら、大分遅れて浴場に向かう。


 「これは、ダンジョンの中にある、温泉のようだね」


 「ああ、これが、魔法で作られているとは、目の前で確認していても信じられないな」


 目の前に広がるのは、、広大な鍾乳洞の世界と思って欲しい。水の・・・、否、お湯の色は、綺麗なエメラルドグリーン。


 こぽこぽと沸き出る、お湯。


「無駄に、性能が良すぎるな。王宮でも、ここまでの設備はないぞ・・・・・・」


ヒャトは、頭を押さえてしゃがみこむ。どうやら、立派すぎるお風呂に頭痛がするようだ。


ダイアンは、家のお風呂より100倍設備のいきすぎなものだが、そこは、貴族の坊っちゃんらしいもので、完全スルーのようだ。割れ関せずと、すたすたと入っていく。

 

ガイは、突進していろいろさわりまくり、いきなり水を浴びて驚いて怒り、泡だらけになって滑って転げ、その度にダイアンに助けられる。


まあそんな、平和な世界に突然響く、静寂を破る高い声・・・・・・・・。


男たち3人は、それぞれ、反応する。


メイドにお風呂の世話をしてもらうことのあるダイアンは、一瞬だけ目を開いたが落ち着いたもの、ガイは、声を揚げることも忘れて鼻血を出して気絶し、ヒャトの頭痛は更にボルテージをあげていく。



 

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