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私は、女の子です  作者: 檪井青
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日本食とギザン

 「では、本日のメニューについて説明をさせて頂いてよろしいでしょうか?」


 ギザンのセリフに、各々自分の前の御膳を見つめる。


 不思議そうに見るのは普通で、なんだろうと気になって、つんつんとつついてみている人もいる。


 今日のメニューは、ご飯・野菜の天ぷら・お刺身・お味噌汁・和え物・茶わん蒸しと完全な日本食メニューで、どれも私が前世で大好きだったものだ。


 家では、肉食系が多くて、油もの系が多かったが、私はどちらかというとあっさり系が好みだった。味付けも、濃いのより薄味かな。


 だから、物凄く早く食べたい。説明より、花より、今は団子。じゃなかった、食い気。いやいや、女の子なんだから食欲?


 「本日は、イリーナ様の故郷の料理を、ご用意させていただいております。こちらでは、なじみのない物ですので、少しだけ説明をさせていただきます。食べる時に使用するのは、この二本の棒である『お箸』となりますが、慣れないと大変難しいですので、今回はフォークも用意させていただいています」


 その説明に、みんなギザンの手本をまねして、お箸をカチカチさせながら練習しています。もちろん、私はお箸の使い方なんて今更です。それより、早く食べたい・・・・・・・・・・。目の前に美味しそうなご馳走があるのに食べられないのは拷問です。


 ギザンの説明は、ようやく料理に入ります。


 「左手前の器の物が、『ご飯』というもので、こちらの『パン』に当たるものになります。右手の器のスープが『味噌汁』というもので、具は豆腐とわかめになります。正面の大きなお皿が今の旬の野菜に衣をつけて油で揚げた『天ぷら』、左上の小皿が葉物の『和え物』という料理です。右上の器が、生のお魚の『お刺身』という料理ですので、安心してというのも可笑しな話ですが、食べても大丈夫なように調理されていますので、同じお皿の緑のわさびというものと赤黒い調味料の醤油につけて食べてみて下さい。最後に中央右にあるのが『茶わん蒸し』といって、卵と出しというものを合わせて蒸して作られたもので、大変柔らかく熱いのでスプーンで気を付けてお食べ下さいませ」


 ようやく、これで食べられます。ここまでの道のりは長かった。


 「でわ、私は時間となりましたので、下がらせていただきますが、皆さまはごゆっくりお食事をお楽しみくださいませ」


 どうやら、本当に結構な時間が経っていたようです。


 「了解しました」


 「おっけー!」


 「ごゆっくり」


 「わかりました」


 「ありがとうございました」


 などなど、みんなの声に軽く会釈をして、ギザンが退室しました。


 お行儀が悪いけど、さみしくて加え橋。


 しょんぼりしていると、九十九神様たちに慰められました。


 「大丈夫、明日また会えるから」


 零れた涙を、付喪神様の1人がそっとぬぐってくれました。


 「はい」


 そう返事をして、みんなと日本食を楽しんで食べました。


 

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