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私は、女の子です  作者: 檪井青
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ギザンの有効時間

 ギザンの登場は、純粋にうれしかった。でも、ウル〇〇マンほどではないけど、時間制限つきです。


 なので、出来る限り有効に使わないと勿体ないです。


「これで一応全員の自己紹介が終わったわけだけど、これからどうする?」


 「そうですね。ちょうど晩御飯の時間になるかと。付喪神様たちが、張り切って用意しておりましたので、如何でしょうか?」


 ギザンは、そういうけど、食事って時間掛かるよね? 時間的に大丈夫かな?


 「そうだな。イリーナどうかな?」


 「はい、ダイアン。ちょうどお腹がすいたなって、私も思っていたところなんです」


 ああ、なんて意志薄弱な私。こんなの、私らしくないわ。ああ、これが恋が人をかえるってことなのかしら・・・・・・・・・。


 自己陶酔に浸ってしまう。


 『こりゃ駄目だ』


 『へっ? 何がですか、女神様』


 『ギザンの変装は、あと40分だから気を付けてねってこと』


 『もう、20分もたったのですね・・・・・・・。わかりました、女神様。ありがとうございます』

 

 私は、反射的に赤くなる顔を誤魔化しつつ、ギザンの名前を呼んだ。


 「はい。イリーナ様。すぐにお食事の用意をいたします」


 「えっと、そうじゃなくって・・・・・・・・・、私のもともとの『テント』じゃなくて、『家』の方は大丈夫なのかな?」


 「もちろん。ちゃんと何時でも使用できるようになっております」


 そっか、どうしよう。ギザンには、このままここにいて欲しいけど、そういう訳にはいかない。なんとかここから退場出来る様な用事とかないかな?


 右頬に右手をあてて悩んでいると、ギザンから声がかかる。


 「ああ、伝えないといけないことがございました。あと30分ぐらいで、私は一度死にます」


 へっ?


 ギザンの言葉に、周りが氷つく。私だって、『死ぬ 死ぬ死ぬ』と頭の中でぐるぐるしています。


 すると、突然「ぷっ!」と吹き出し笑うギザン。

  

 「ギザン・・・」


 「申し訳ありません。少し驚かせすぎましたね。ただ、どうしても外せない用事なのですが、その内容をお話することができません。非情に心苦しいのですが、本日は、後30分で部屋に戻らせて頂いてよろしいでしょうか? それと、明日からも、暫く夕方から部屋に戻らせていただくようになります。ご不自由をおかけすることになるので、申し訳ないのでが、よろしいでしょうか? あっ、何をしているのか気になるからといって、決して部屋の中を除いてはいけませんよ。見られると、私は、イリーナ様と一緒に居ることができなくなってしまいますので」


 そういって、ギザンが私に向かってウインクをしました。


 「ぷっ!! もう笑かさないでよ。 それって、鶴の〇〇がえしのパクリじゃないの。 わかったわ。決して部屋の中をのぞいたりしません。ギザンがいなくなるのは嫌だもの」


 「はーい。私も」


 おどけてサアラも返してくれたので、なんとなくなあなあにギザンがここからいなくても不思議じゃない雰囲気になってくれて助かりました。


 この、わずかな時間も無駄なく使っていたようで、気がつくと、テーブルの上には美味しそうな日本食が用意されたいました。

 

 あとどのくらい時間があるのか解りませんが、ギザンのことだからちゃんともう一つの『家』に戻るでしょう。


 こちらの家? 館? は、何があるかわかりません。偶然知らずにっていうハプニングは、テンプレでありそうなので、用心するにこしたことはありません。


 別に、信用してないってことではなく、ギザンが大切だからわずかな隙間も作りたくないのです。


 ダイアンたちの時は、女神様が太鼓判を押してくれたのに、今回それがなかったことも、時間に気を付けるように言ってきたことも、何か不安要素があるのではないかと想像してしまうのです。

  


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