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私は、女の子です  作者: 檪井青
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今更ですが自己紹介2

「次はあたしたちかな。あたしは、イセリナ。商人で、旦那と隣に座っている娘のセレスと一緒に、注文の品をモンドからククルカンへ運ぶ途中盗賊に襲われたのさ。その時旦那はあっさり死んじまって、あたしもあわやってとこだったんだが、調理の腕を売り込んで認められて、生かされてたってわけ。だからこんなにトウが経っちまっているけど、気にしないといてくれ。生きるためとはいえ仕方がないから盗賊たちのも作っていたけど、こっそり、思考力の落ちる草を見つけて混ぜといた。助けが来た時、助かりやすいように、出来ることは限られるけど、他にもいろいろやっといたわ。ハハハハ」


 Vサインでどや顔の肝っ玉お母さんぶりを発揮したイセリナさんは、本当に度胸がある。私だったら、とっさにそんな盗賊に売り込んで助かるなんて思いつきもしないだろうし、震えて何もできない自信があります。


 彼女の選んだ服も、驚きの上から下まで真っ赤で統一された、正に赤の女王といった出で立ちで、私よりこの館の主に適して見えます。


 「成程ね。盗賊のレベルの割に動きが遅かったのはそういう訳か。だが、ばれたらどうしたんだい」


 「簡単さね。入れたのは、見分けのつきにくい物ばかりで、あっ気が付きませんで・・・。って誤魔化すだけさ」


 ごーかいに笑う様は、貫録に溢れています。


 ははは。さすがです、イセリナさん。やはり世界共通、母親は強しですかね?


 「もう、母さんたら、恥ずかしいからやめて」


 そう言って、イセリナさんの服の裾を控えめにくいくいと引いているのは、娘のセレスさん。恰幅の良い肝っ玉お母さんのイセリナさんと違って、人見知りで恥ずかしがり屋のようです。


 顔を真っ赤にして俯いている姿は、思はず手を差し伸べて助けてあげたくなるなるような可憐さです。今着ている服も控えめの白の長袖のシャツに黒のストレートのワンピースです。フリルの一つも付いていません。そして、恥ずかしさを紛らわすように黒のふわふわなウサギのぬいぐるみをぎゅっと抱きしめています。


 「おう。セレス、何恥ずかしがってるのさ」


 イセリナさんに、背中をばしばし叩かれて、彼女はけほけほ咳き込んでました。


 「娘共々、よろしく!」


 イセリナさんがそう締めくくって席に座ると、次の人に顔を向けた。


 セレスさんの隣は、かっこいい女の人です。確か、冒険者のようなことを言っていたと思います。


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