土魔法で立てましょう。やりすぎ注意
あっという間に、盗賊のアジトは制圧。捕らわれていた人たちの救出も終了です。
そして、どうするか?
どうしましょう?
まさか『テント』の『家』に、みんなを泊める訳にもいきません。取り敢えず、捕まえた盗賊たちを、あの場所に放置してこちらのアジトに来てるので、戻る必要があります。
捕まっていた彼女たちとしても、何時までもこの洞窟に居るのは嫌でしょう。
「戻るか」
「そうね戻りましょう」
「彼女たちをどうするかは、それから考えましょう」
「だが、あそこは隠れる様な所もない。何かあった時困らないか?」
一番上がヒャト。次が私。サアラと続いて、最後がダイアン。さすが、ダイアンはリーダーなだけあって堅実です。
確かに、問題を先送りにしてもいいことありませんよね~。
何かいい解決方はないかしら?
こんな時、主人公ならぱぱっと家なんかを土魔法で作っちゃんだよね。
きっと。
そうか、土魔法で作っちゃえばいいんだ。
でも行き成り本番で、失敗しちゃうと恥ずかしいから、ちょっと、こっそりお試し・・・・・・。
すすす
「どこ行くのかな? イ・リー・ナさん」
あれれ 気が付くと私の肩をヒャトが掴んでます。
「へへへ」
「笑って誤魔化しても無理だぞ。何をしようとしてた?」
「うん? どうしたヒャト?」
「いや、ちょっと話し合い」
その貴方の笑顔がとっても怖い・・・。
「でっ? 何を思いついた?」
耳元で話されるとこしょばいし、ダイアンに誤解されたらどうするちゅうねん!!
「土魔法で、簡単な建物が作れるか試そうと思ったのよ!」
ひそひそと話して、ヒャトを両手で押して離す。
あれ? はなすとはなすだは。
それは置いといて・・・。
「成程な。だが、土魔法で作るのも、対外ありえないぞ」
「じゃあ、私の『家』と比べたら?」
うーんと考えるヒャトを見て、思わず、某テレビの『考え中』がくるくるしたけど、うん、そんなに考えるということは、どっちもどっちってことかな?
「本当に出来るのなら、土魔法という手はいいかもな」
そう言って私の右手を掴まないでよ!!
私の右手を握っていいのはダイアンだけなの!
「ダイアン! ちょっと、解決できそうな案が浮かんだから、イリーナと確認してくる」
行き成り引っ張ってこられたのは、みんなの所より大分離れたところです。
「さあ、ここならみんなにも気が付かれずに試せるだろう。やってみてくれ」
そういわれても、なんだかもやっとする。誰か、もやっとボール下さい。そしたら、ヒャトの上から100個ぐらい落としてやる。
じと目で睨んでも、暖簾になんちゃら。
「ほら、時間は限られてるんだから、さっさと試せ」
ふん。
よそ向いて、土魔法を発動。
結果は、無事に建物完成。
ただ、イメージが大切なんだよね。イメージがね・・・。
できたのは、建物だけどもやっとボール型。人が10人余裕で入れるかな。
「なんだか、変わった形だが、出来ることは出来たな」
「そうねORZ]
「何落ち込んでるんだ。確かにセンス悪い建物だが、ちゃんと出来るのが分かったのだから良かったじゃないか」
ちょっと、乱暴に頭を撫でないでよ。あんたに慰められたくないっての。それにセンス悪くて悪かったわね。大体誰のせいよ!
ふん! とヒャトの手を払って、魔法の解除で建物消して、さっさとみんなの所に戻ってやる!!
ずんずん ずんずん
プン プン プ・・?
あれ? ここはどこ? 私誰?
「あはは。ほれこっちだ」
迷子!! って思って止まってきょろきょろ。あせあせで、ヒャト登場。
悔しいが、そちに任せる。
みんなの所に帰ってダイアンの顔を見てほっとしました。戻れてよかった。
私が呆けている間に、ヒャトがダイアンに話を通して、笑顔のサアラに手をひっぱられて、みんなでぞろぞろ盗賊の檻まで帰ってきていました。
盗賊たちは、干からびて倒れていましたが、全員生きているようです。さすが盗賊、意地汚いです。
「イリーナ。頼む」
愛しのダイアンからのお願いです。イリーナ、張り切っちゃいます♡
そして出来上がったのは、100人が住めそうなぐらいの、まるで貴族が住むような豪邸でした。
ヒャトが、頭を抱えています。私もそうしたいです。いや、訂正します。アマテラスのように岩戸に隠れたいです・・・。
これって、アウトですか? セーフですか?




