表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/21

2 出会った話。

二話目。

「・・・・・・はっ!?」


気絶していた少年が目を覚ますと、そこは森の外であった。少年は茂みのそばに横たわっていたのだ。


「た、助かった?」


少年は辺りを見渡し、自らを殺そうとしてきた「人間」がいないことがわかると、安堵したのか、寝転がり始めた。


「だけど、いったいだれが僕をここにつれてきたんだろう?・・・っつ!」


そう独りごちる少年。だが、蹴られた傷は癒えていない。


「森を抜けた・・・?なら、ここは白の国のはず・・・・・・ホントに抜けられたのかな?」


グルルゥ・・・


「っ!?」


そのとき、獣の声が少年の耳に飛び込んできた。少年は身体を硬直させる。森の中から出てきたのは、全長5mはあろうかという巨大な虎であった。


「ひっ!?」


少年は思わず悲鳴を上げてしまう。


「・・・どうやら目が覚めたようだな。」

「・・・えっ」


虎が喋った、ということに驚愕した少年。


「ふむ、見たときは死んだと思っていたが、生き残ったか。」

「・・・?」

「我が汝を救ってやったということだ。」

「・・・嘘ではないようですね。ありがとうございます。」

「何だ、ずいぶんと子供らしくない子供だな。」

「まあ、僕にもいろいろとありましたので。」

「ほう、いろいろねぇ・・・」

「・・・・・・・・・」

「まあいい。とにかく、二度と我の縄張りに立ち入らんように。次はないぞ。」

「・・・はい」

「ふん。では、さらばだ。」

「待ってください。」

「何だ」

「ここはどこか教えてください。」

「ここは人間共の言葉だと「白の国」だな」

「・・・!ありがとうございます!」

「・・・?何だ、変な奴だな。…ではな。」


こうして虎は再び森の中へと去っていった。


「ふう・・・良かった。ここが「白の国」で。あとは、どうしようか?」


安全な白の国へ行けたはいいが、少年がいた国とは敵国なので、行くところもない。身寄りもない。どうすればいいか、少年には全く分からなかった。

腹も減り、詳しい道もわからない今、もはや虫を食うしかない、と少年が思った時、


「どうしたんだ?」

「えっ・・・っ!?」


後ろから声をかけられ、振り向いた先には、白髪の少年が立っていました。白い髪は、白の国では一般的な色です。しかし少年が驚いたのは、


(こいつ・・・白の心を持っている!?)


そう、この白髪の少年は、邪念を一切持っていなかったのだ。それは普通有り得ない。なぜなら、「人間」というものはどんなに幼くても邪念を持っていると、少年は知っていたからである。ここまで純粋な心など、見た事もなかった。


「どうした?おれのかおになにかついているか?」

「あ、ああ、いや、なんでもないよ。」

「ふーん、そうか・・・こんなところでなにしてたんだ?」

「まあ、いろいろあってね。」

「へぇー、てお前けがしているのか!?」

「い、いや、なんでもないよ。」

「こんなところで話しているばあいじゃない!はやくくすしのおばちゃんにみせないと!」

「えっちょっ・・・うわっ!」


少年はあっという間に白髪の少年に背負われ、どこかへ連れて行かれてしまった。





















話が進まない…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ