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転機のはじまり

 いい事ばかりではなかったがとにかく振り返るといい事しか記憶に無い。


しかし、彼女がいきなり離婚をして来た。

原因は僕ではなく破綻した夫婦生活が大きな原因だと彼女は言う。


これを聞いた時は驚いた。

予てから「あなたと旦那の事には一切干渉しない」と言っていたので

あえて何も言わなかった。


ただ、心情としては

「僕にも離婚を迫られたら困るな。」

と言う感情と

「これからはホテルではなく彼女の家出会えるな」

と思った。


昔から女の家に転がり込むのが好きだったので少し期待した。


しかし、離婚はしたものの行き先は無いとの事。

”はぁ?”

ってのが正直な気持ちだった。

何とも計画性が無いと言うか行動力があると言うか何と言うか・・

彼女にどうするのか聞くと『迷惑はかけない』

とのことだが心配は勝手に沸いてくる。

一番の不安はやはり他の男の存在である。

彼女はモテるのである。

離婚届は提出したが出て行くまで少し猶予がある様だ。


私も良くは知らないがとても優しく評判も上々の旦那さんだったと聞いている。

彼女の友人もとても優しく包容力のある人だと言っていた。


結局、彼女は僕の知らない男の家に荷物だけを預け女友達の家に転がり込んだ

様だ。以前努めていた仕事も遠くなり辞めざる終えなくなった。


無職で家無しと言う事になった。

勿論、荷物を置いて居る男の事で何度も喧嘩にはなったが何も無かったようである。


しかし、いつまでもこんな生活をさせる訳にはいかない。

しょうがないので1Rのマンションを借りてやった。


彼女は納得はしてない様だが贅沢は言えないって感じの納得の仕方だった。

僕はもう少し喜んでくれると思っていた。


仕事は10年程まえに働いていたキャバクラがなんとまた雇ってくれるとの事。


しかし、30歳をすぎて大丈夫かとも思ったが彼女は上手にやって行った。

そこでも彼女はわがままを言い出し週に2〜3回程度しか働かない。


彼女の一人暮らしは大変だった。

夜は一緒に寝てあげないと行けない。

一人で眠るのが嫌いで怖いらしい。


これでは私の時間は確実に削られる。

あきらかに家に帰る時間が無くなった。


しかし、「他の男には絶対にしてあげたくない」

と言うお茶をいれたり風呂を入れたり食事を作ったりをしてくれていたので

なるべくそれに答える様に頑張った。

この頃も色々とありつつもお互い愛し合っていたと思う。

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