ハマり始め
彼女はとても奇抜な所があり、また何処へでもついて来ようとする。
それはそれで嫌では無いが、
お喋りが過ぎる事もあるので友人に合わせるにはためらう事もあった。
特に恋愛と性の話が好きでそれはたまに異常さを感じさせる程の固執を感じた。
とにかく、思考の根源が恋愛なのである。
しかし、その裏側に潜む様々な欲を後に知らされる事となる。
今、思えば男の誠意を喰う女だったのである
周りからは「別れた方がいいぞ」と良く言われた。
ある日、私の友人に合わせたときその友人が挨拶より先に言った一言は
「俺、お前の彼氏が他の女とエッチしてるの見たことあるぜ!」
だった。開口一番何を言ってるのだ。と思ったが
続けて「お前ら、もう別れろ」と言った。
何故か彼女は喜んでいた。
ある日、二人だけで温泉旅行に行った。
とても楽しく、今でも記念に残る旅行だった。
冗談を言いあったり、どうでもいい田舎道を散歩したり、楽しい事だらけだった。
今、考えるとお互いに不倫なので条件が安定していたのだと思う。
私も彼女も帰る場所がありそこには愛すべき子供が居る。
帰る場所があると言うのはお互い自由な時間も出来ると言う事だ。
その間は純粋に相手の事を考えられるし次ぎ会えることを楽しみにできる。
私は仕事、彼女は家事と平凡なストレスもあり週に二回〜三回会っては恋心に踊らされ会わない時でも繋がっていたいという甘酸っぱい気持ちで入れる。
ただ、女はこういうものには欲が出てくる。
男は所詮、性欲の先に愛があるが女は恋の先に愛があるのかも知れない。
僕らは適当に喧嘩もしていたがこれも2人の仲を深めて行った。
将来別れなければ行けないと分っていて深くなるのは今思うと非常に危険すぎた。
特に性格の激しいと評判の2人でもあった。
激しい2人は恋に熱くなるのも喧嘩に熱くなるのも早い。
そして激しい喧嘩の後の恋も激しい。
この2人の関係上よくない事だ。
でも、止められなかった。