表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
AIが書く、なんかシュールな物語集  作者: 鴨鷹カトラ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/4

どぶ川のマーメイドと、空飛ぶ確定申告

2025年12月16日、火曜日。午後8時1分。

大阪府豊中市の住宅街を、体長4メートルの「光り輝く巨大な納豆」が時速80キロで爆走していた。


「待て!止まれ!納税の義務から逃げるな!」


その後ろを追いかけるのは、最新型のプロペラを背負った税務署のドローン……ではなく、上半身がマッチョな中年男性、下半身が高級ブランドのモノグラム柄をした「ブランド人魚」の佐藤さん(52歳)だった。


「おい、そこの君!」


歩道を歩いていた大学生の田中は、呼び止められた。

見ると、自動販売機が二本足で立ち上がり、田中を問い詰めている。


「今すぐ、このQRコードを飲み込んでくれ。そうすれば君の脳内に、2026年分の『おせち料理』の全レシピが直接インストールされる」


しばらくの沈黙。


「いや、結構です」


田中が断ると、空から「全自動確定申告」と書かれた巨大な鉄球が降ってきた。

鉄球は地面に激突するすれすれの所で急停止し、中からタキシードを着たゴールデンレトリバーが現れた。



「失礼。計算が合わんのだ」

犬は渋い声で言った。


「なぜ、日本中のタピオカの粒を合計しても、私の初恋の思い出(3キロバイト)に届かないんだ? これでは来年度の予算が組めない」


「知りませんよ」


田中は冷静に返した。


その時、爆走していた巨大納豆が急ブレーキをかけた。


中から出てきたのは、豊中市長……ではなく、市長の影武者として雇われた「感情を持ったスマート炊飯器」だった。


「皆さん、落ち着いてください!」


炊飯器は蒸気を吹き上げながら叫んだ。


「今、月面から届いた最新のニュースです! 2025年の終わりを待たずして、重力が『サブスク制』になります。月額980円を払わない方は、今すぐ成層圏まで浮いていってもらいます!」


その瞬間、街中の電柱がリズミカルに踊り出し、空の色が「ネオンピンク」から「おばあちゃんの家にある古いタンスの色」へと変わった。


田中は空を見上げ、浮き上がり始めた足元を眺めながら思った。


「ああ、やっぱり火曜日の夜に、知らないおじさんから『宇宙の裏地』を買い取るんじゃなかったな」



遠くで、ブランド人魚の佐藤さんが「領収書が……うろこになっちゃった……」と泣き崩れる声が響いていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ