自己啓発をしよう
今日は午前8時ごろに目覚め、二度寝をしたら11時。もう一度目をつむったら、なんと午後1時になっているではないか。現代のホラーである。気が付けば意識も時間も飛んでいる。
自分が寝ている間に世界は恐ろしいスピードで変化していて、そう考えると今日という一日を無意味に過ごすことがどんなにもったいないか、ということを常日頃思うのである。
そういうわけで自己改善のために自己啓発をしてみようというのが本文の趣旨である。
そもそも自己啓発とは何ぞやというところをAIに聞いてみたところ、このような返答が返ってきた。
「自己啓発は単なる知識の取得に留まらず、自分自身の生き方全体を問い直し、積極的に変化と向き合うためのプロセスと言えます」
確か漫画の「嘘喰い」だったと思うが、俺が感銘を受けた言葉に「生き残るのは強いものではなく、変化できるもの」というのがある。実際今はテレビや新聞が数十年前の圧倒的な力を失っているし、最強の与党だった自民党も支持率で野党に追い越されようとしている。これらの下剋上は一つの業界や分野だけでなく、世界全体の変化がもたらしている事象だと言えるだろう。
だから我々一個人も世界の変化に対応するために変化していかなくてはならないのである。
で、実際何をすればいいのか、というところが課題なのだが、これもまたAIに聞いてみると、SMARTな目標を立てろという。
「目標は「具体的(Specific)」「測定可能(Measurable)」「達成可能(Achievable)」「関連性のある(Relevant)」「期限付き(Time-bound)」に設定すると、日々の行動に落とし込みやすくなります。」
こういう頭文字を組み合わせたスローガンを立てられると「上手いこと言うねえ」と感じるとともに、その背後に若干のうさん臭さを覚える。「こいつ意識高い系かよ」みたいな自己啓発への揶揄や嫌悪が生まれるのは、こういったところが気になる俺のような人間が多いからだろう。
さて、どういう目標を立てていくかだが、ここはやはり変化ということを積極的に考えていくべきだ。
このご時勢にどのような人間に変化していくことが正解なのか、という問いを立てるのはおそらく間違いで、時代の変化に合わせて常に変化していくということが今後求められる。だから自己啓発としては、常に変化し続けられる人間になるためにはどうすればいいのか、ということを考えなくてはならない。
思うに、認識を変えるために必要なものは大量のインプットだ。政治、経済、哲学、語学、文化、歴史、科学、数学、その他――あらゆる分野に対してアンテナを張り巡らし、必要なものをインプットすることが大事だ。
そしてその認識を整理し、アップデートしていくために必要なことは大量のアウトプットだ。考えをまとめ、人に話し、議論し、磨き上げていくことが大事だ。
まとめると、学習し、たくさんの人と積極的に関わる。これだけだ。あまりにも簡単に結論が出てしまった。自己啓発いずくんぞ為さざるを得んや。書を捨てよ、街に出よ、だ。寺山修司だ。
まずは映画館にでも行こう。