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第18話 鑑定結果と焼き肉タイム

「私……自分だけじゃなくて、他の人や物の情報も見れるの」


 (まぁ、椅子を鑑定しても『椅子 丈夫な木の椅子 座れる』としか表示され無かったから微妙何だけどね)


 クウネルの告白にトールは目を見開き、自身の鑑定結果を教えて欲しいと懇願する。 


 「何?! クウネル、じーじ! じーじの情報を教えてくれぃ!」


 クウネルは狼狽えながらも鑑定を使う。


 (え? えぇ!? いいけど…。 ほい、鑑定!)



 ステータス画面


 名前 トール

 年齢 229

 職業 戦斧王

 種族 レジェンド ジャイアント

 レベル 300

 HP 160000/160000

 FP 35000/35000

 攻撃力 150000

 防御力 44000

 知力 6900

 速力 30000

 スキル 竜殺しLv8.王国の英雄Lv1.巨人達の族長.魔物殺し.大物食い.虐殺者.元戦士副団長.元魔戦将軍.亜人を救いし者.極みに到達せし者

 魔法 無し

 戦技 極兜割りLvMax.極戦斧LvMax.極大LvMax.極戦斧三連激LvMax.戦斧王斬りLvMax

 状態異常 無し

 加護 巨神の加護


 トールに、見た情報を伝える。

 

 「じーじの鑑定結果は……以上だよ」


 「ぬぉ!? おぉ……おぉぉぉぉ!」


すると、クウネルの頭上から雨の様な涙が降り注いだ。


 (え?!  ちょっ!  じーじがめちゃくちゃ泣き始めたんだけど)


 「クウネル……ありがとうのぅ。 儂のしてきた事は、やった事は無駄では無かったんじゃな」


 どうやら感涙したらしく、トールは泣きながら笑顔でクウネルに感謝した。


 「じーじ、何が嬉しいの?」


 「おぉぉぉ……あの時、本当に皆を南西に逃がし魔王様を見捨てた事が最善なのか。 儂は長い間、わからんかった。 魔王様は仰った、スキルという形でその者の生き様が称号のように出るのだと……儂は、皆を、魔王様の願い通り救えておったんじゃな……あの御方の望みを叶えれてたんじゃな」


 (じーじが聞いて嬉しかったのはスキルの亜人を救いし者……か。 もし、この世界の人達が自分の情報を見れたならじーじのように200年近くも悩まなくてすんだのかな。 何か……切ないなぁ)


 「クウネル、儂はクウネルのお陰で救われた。 本当に感謝しておる、だから、そんな悲しい顔はしないでおくれ」


 クウネルが切ない顔していると、トールが気付き大きな指先で頭を優しく撫でた。


 「ん、じーじが嬉しいなら……良かった」


 クウネルがふへへへと笑うと、トールもいつもの豪快な笑顔を見せる。


 「じーじ、お腹減った。 お家帰ろう、今日から私も焼き肉解禁……だよ!」


 「おぉ、そうか!  良かったのぉ、よし帰って飯にするかいの!  ぐあっはぁっは! 今日は本当に驚く事が盛り沢山じゃったわい!」


 トールの肩によじ登ろうとした時、クウネルは何と無しに巨神の祭壇を鑑定してみた。


 『巨神の祭壇 巨神に祈りを捧げる祭壇 祈りが届き祝福されし者は死後 アスカガルドに招かれる』


 (うん、見なきゃよかった。 これは、じーじにはとりあえず黙っておこう。 今伝えたら、心臓止まっちゃうかもしれない。 いや、焼き肉を優先した訳じゃないからね? 本当に! 焼き肉焼き肉焼き肉焼き肉焼き肉焼き肉焼き肉焼き肉焼き肉焼き肉焼き肉焼き肉焼き肉、はっ!  禁断症状が! 早く帰って焼き肉食べなきゃ! ひゃっほーい!)


 こうして、クウネルとトールは2人仲良く家路についた。


 焼き肉に夢中なクウネルは未だしも、歴戦の戦士であるトールは致命的な見逃しをこの時していた。


 いつもは遠くの魔の森の上を飛んでいる筈の飛竜が、村の近くの山からクウネルをじっと見ていた事に。


 「クルルルルルルル………」


◆◇◆



 (―――焼き肉おいし!!! 肉肉肉肉だーーー!  ひゃっほーい!)


 「美味しい! ママ、凄く美味しい!」


 現在は楽しみにしていた、夕食タイムであり念願の焼き肉だ。

 出された焼き肉に齧り付き、力いっぱいに引き千切る。


 「はいはい、それは良かったわ。 でも、クウネル。 しっかり噛んでね?  忘れそうになるけど、貴女はまだ2歳にもなって無いんだからね?」


 エルザに注意され、一瞬クウネルは止まったが直ぐに肉に齧り付く。


 (あ、そうでした。 まぁ、でも大丈夫だよ。きっと、多分)


 「もぐもぐもぐ、ふぁい」


 クウネルがリスのように、頬をパンパンにしながら返事するのをトールとロスが大笑いしながら見ていた。


 「はっはっはっは!  余程、クウネルは肉が食べたかったんだな。 よし、明日は朝からパパが魔物を狩ってきてあげよう」


 (まじで!  じゃあ、たまには餌を与えておくのもいっかな)


 「ほんとに? パパ、大好き」


 クウネルの言葉にロスは悶絶する。


 「かはっ! うちの娘可愛い過ぎる……パパも大好きだよー!」


 (あ、餌を与え過ぎたかも……やめろー抱きつくなー!)


 「なっ!?  なっ!!  クウネル、クウネルや!  じーじも、じーじも大きな魔物を狩って来るぞ?!」


 息子ロスに嫉妬したトールは爺バカを発動し、必死にアピールするのを見てクウネルは思わず笑みが溢れる。


 (やれやれ、これだから男どもは単純ですなぁ。 まぁ、これでお肉がたくさん食べれるなら良いんですけどね)


 「ん、ありがとじーじ。 大好き」


 「がっはーーーーんっ!! じーじも、じーじも大好きじゃぞーーーー!」


 トールは家から顔を出し、夜空に向かって喜びの雄叫びを上げた。


 (あ、近所のおじちゃんに族長うるさいって怒られてる。 あははははっ、可笑しい。 今日は、色んなしんどい事有ったけど何とかなって良かった~。 焼き肉最高だし。 あれ?  ママが大きいお肉をどんどん無言でお皿に載せてくれる。 あーー、なるへそね)


 「ママの事も、私大好きだよ」


 「そっか、ありがとう。ママも、クウネルが世界一大好きよ」


 エルザは、素っ気ない反応に抑えているが耳まで真っ赤だ。


 本当にわかりやすい大切な家族をクウネルは心から愛していた。


 (皆、大好きだよ。 さて、食べたら沸かしたお湯で身体拭いて寝まーす。 お休みなさい。 明日も、きっと良い日になるよね)

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