第104話 地竜王神襲来
「流石に目の錯覚だよね……? いやぁ、怖いわ~。 ほい、鑑定! あぐっ?! あいたーっ!?」
クウネルが遠くに見える山に鑑定を使用すると、激しい頭痛が脳を揺らした。
ステータス画面
種族 地竜王神 アースドラゴン キング ゴッド
年齢 550
レベル 800
HP 600000/600000
FP 390000/400000
攻撃力 500000
防御力 600000
知力 800000
速力 150000
スキル 竜鱗LvMax. 土耐性LvMax. 魔物食らい. 魔物殺し. 大物食い. 同胞食い. 王に到達せし者. 穴堀LvMax. 大陸を渡りし王. 地竜の王. 亜神に到達せし者. 知恵を蓄えし者
魔法 魔法LvMax. 風魔法LvMax. 水魔法LvMax. 精神操作LvMax
戦技 爪連撃LvMax. 噛み付きLvMax. 尻尾回転撃Lv3. 地鳴らしLvMax. 遠吠えLvMax
状態異常 憤怒
「あっはーん? これは、あれですね。 久しぶりの……せーの、絶望ーー!」
鑑定結果に絶望したクウネルは叫びながらも、友を守る為に地竜王神へと向かい続けるが近づけば近付く程に山は大きく見える。
「何じゃありゃぁぁぁぁ! むっり! むっりー! 頭すんごく痛いし、向かって来てるのは正真正銘の化け物だし。 っていうか、亜神だし! え? 何、私死ぬの確定じゃね?」
«――クウネル。 落ち着いて下さい»
クウネルがパニックを起こしていると、脳内に鑑定の声が響いた。 その声は以前とは比べ物にならない程に流暢で、機械的な声では無くなっていた。
「いやいやいや、鑑定さん。 これで落ち着けって無理でしょ。 だってあの動く山、地竜王神だよ? 神だよ? 巨人とはいえ、人の身では荷が重すぎない? それに、こんな状況で落ち着けるわけ……ん? ……えぇぇぇぇぇ!? 鑑定さん、めちゃくちゃ流暢に喋れてるやん! すっげー綺麗な声だったし、ASMRかと思ったよ!!」
«――照。 ありがとうございます。 鑑定のLvupを確認、新たに機能が解放されました。 ――言語機能強化の解放。 ――ステータス画面編集の解放。 ――以上となります»
「お、おん。 流暢に喋れるのが嬉しいの? めっさ喋りますやん」
«――沈黙。 鑑定のLvが不足している為、お答え出来ません»
「あー、それも聞きやすくなったよ。 うんうん、鑑定さんって女性だよね? 流暢になった綺麗な声はめちゃくちゃ美人さんな声ですけど?」
«――沈黙。 鑑定のLvが不足している為、お答え出来ません»
「あはは……まぁ、頼りにしてるよ相棒」
«――了解。 接近している、上位の魔物はかなりの数の魔物を従えています。 最悪、逃亡も視野に入れて下さい»
「ぬぐぐぐ、そうなんだけどねー。 逃げたら、モロとその友達も死ぬしゴブリンの王国滅びるじゃん? そりゃ私の速力なら私だけ逃げれるかもだけど……うん! ごめん鑑定さん! 私逃げない!」
圧倒的な相手を前にしても、クウネルは逃げるという選択肢を考える事は出来なかった。 もし、ここで逃げたら自分の何かが終わってしまうと直感が告げているのをクウネルは感じていた。
«――ふふっ。 クウネルなら、そう言うと思っていました。 最終手段として、暴食の大口は早めに使用しない事を推奨»
「了解! おっと、山みたいに馬鹿デカイ化け物が草原まで到達したか……そろそろ動かなきゃな」
姿を目前に現した地竜王神の見た目は、地竜をそのまま巨大化させた様である。 違うのは背中に森がある事だ。 土ごと背中に背負っているのか、直接生えているのは不明だが、正に動く巨大な山そのものであった。
«――提案。クウネル、ステータスの確認を推奨»
「あいよー! ステータスオープン!」
ステータス画面
名前 クウネル
年齢 2
職業 暴食の姫君
種族 暴食の巨人
レベル 523
HP 312450/312450
FP 151190/151190
攻撃力 204220
防御力 177520
知力 102107
速力 503704
スキル 鑑定Lv4(up). 暴食. 化吸収強化. 竜鱗Lv2. 火耐性Lv4(up). 竜殺しLvMax. 魔物食らい. 気配察知Lv3(up). 連携Lv1. 酸耐性LvMax. 即死耐性LvMax. 王喰い. 隠密Lv2. Hey鑑定. 錬金術Lv3(up). 森狼王を率いし者. 酸噴射LvMax(up). スライム食べ過ぎ(new). ゴブリン王国を救いし者(new). 混沌精王を率いし者(new)
魔法 火炎Lv3(up). 土魔法Lv1. 水魔法Lv1
戦技 叩き割りLv3(up). 槍突きLv1. 噛み付きLv5. 暴食の大口
状態異常 空腹
加護 暴食の邪神の慈母愛
「多いよー! 情報量が一気に多いよー! 何だよこれー! 普通、こういう情報量が多くなるのってゲームや小説だったらゆっくり確認出来るタイミングやん! しかも何?! スライム食べ過ぎって! ただの文句やん! こんなん鑑定して詳細見たくないし、ゴブリン王国もまだ救えてないよ!? ステータスさんは目の前の化け物が見えてないのかな?!」
半透明のステータス画面を見ながらクウネルはキレる。
「それに、誰だよ混沌精王! もしかして、あの大柄な筋肉マッチョなゴブリンの王様の事?! 何で今なん?! 無理だよ! ゆっくり確認してたら死ぬよ! 後々、生き残れたら検証するか~……最近全然検証も出来てないけどさ!」
1人で喚いていると、脳内に鑑定の警告が響く。
«――クウネル。きます!»
「ふえ? ヒュ――――ドッゴォォォォンッ!
クウネルが顔を上げたと同時に、直ぐ側に大きな岩が地面にめり込んだ。
「ふぉぉおおおっ!? 何々?! 岩の塊が飛んできた!」
視線を地竜王神に向けると、雨の様な数の岩の塊がクウネルに向かって射出されている所だった。 その光景は、正に絶望的である。
「ちょっ! まっ――ぎゃぁぁぁぁ!」
クウネルは飛来する大きな岩石を、全速力で走って避ける。 狙いは大雑把だが、数が多すぎる為に止まれば直ぐに直撃するだろう。 走り抜けた後ろは穴だらけになり、木々は消し飛んだ。
「わわっ! ちょっと鑑定さん、街は無事!? 結構離れてるけど、そっちに飛んでったらどうしようもないよ!?」
«――計測中。 安心して下さい、狙いはクウネルだけのようです»
「そっかぁ~なら安心……できるかぁぁぁぁぁ!!」




