5分で読めるよるのお話
『君は笑顔を撒き散らす。この世界の出来事など少しも気にも留めずに、ただただ湧き出る嬉しさに身を任せた様な、そんな笑顔を』
『私はあなたの気持ちが分からない。知ろうとすればするほど、私が好きと言う言葉で包まれてしまう。その心地良い優しさは私の心を暖めたかと思うと、時間が経つほど溶け出して、甘ったるく、粘着してこびりつく』
『一つずつ、僕の何かが削れていく度に、一つずつ、僕の居場所がなくなる度に、少しずつ、君といる時間が増えていく。僕が君に寄り添う度に、僕の僕である部分が削れ、次第に消えて失くなっていく』
5分で読める、君と僕と、私とあなたの物語
感情を押し込み苦しむあなたに、伝えられぬ想いに悩むあなたに、何かを諦めてしまったあなたに、そんな誰かの心を5分でも救えたら幸いです
よるのとびうおの短編集、緩く更新していきます