沈み浮かび、そして漂う
すごくふわふわとした文章ですが、ぜひぜひ想像力を働かせながら読んでください。
私の頭の中にあるものは、あなたの頭の中にあるものと同じであり、異なるものです。
すごく短い文章なので、何度もじっくりとよんで、反芻させてください。
私の世界にあなたを誘います。どうぞよろしく。
僕は沈む。水にも土にも空気にも沈む。
私は浮かぶ。頭の中でも上でも下でも左でも右でも、すべての場所でふわふわと浮かぶ。
そして君は漂う。人生において時間において、目に見えない埃のように漂っている
浮いて沈んで、迷い迷わせすべてを含みながら漂っていく。
誰かがこう言った。
「地球上の全人類、いや全生物が幸せで苦労もせず、涙でおぼれることもなく、ましてや殺し合いなんて存在しない平和な世界であればいいのに」と。
誰かがこう言った。
「こんな現実は存在しない夢物語だ」と。
そして、僕は私は君はこう言うだろう
「そんな現実が無いと夢だって存在しないだろう」と。
続けてこう言う。
「夢は夢であるがために漂うことができる」
こう言った。
「海中を漂うくらげのように」