指名依頼
冒険者になってから五ヶ月たち秋になったある日
ギルドに来ていたシオンは、ギルドマスターに呼び出されていた
「ギルマス、シオンさんをお連れしました」
「入ってくれ」
ドアを開け入室を促す受付嬢さん
「はじめましてだなそこに座ってくれ」
シオンが座るのを確認すると
「私は、ギルドマスターをしているハンセンだ、君がシオンか…」
「はい吸血姫のシオンです」
「吸血姫…なら大丈夫か?」
「何がですか?」
「君に領主から指名依頼が来ていてね」
「領主さんから指名依頼ですか?」
「ああ、どっかから吸血姫が冒険者をやってるって聞きつけたんだろうが…」
「依頼内容は、何ですか」
「王都までの護衛だが」
「え、僕最近Eランクに上がったばっかですよ。護衛依頼は、Dランクの依頼じゃ」
「正確には、ワンランク上は、受けられるからEランクでも大丈夫なんだけどね。やるかい?金貨3枚の護衛依頼」
「マルタが一緒でも大丈夫ですか?」
「ああ問題ない」
「領主さんは、どんな人ですか?」
「面白い事や珍しい物が好きな優しい人かな?」
「女に汚いとかは?」
「そういう話は、聞かないな」
「なら…受けます」
「そうか助かる」
帰りにマルタに事情を聞かれたが報酬の金貨3枚(およそ3万円)にやる気になっていた