表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ライトレ三題噺

「ねぇ兄さん。いつもどこに行ってるの」

 玄関で靴を履いていると後ろから声をかけられた。

「んー…秘密基地」

「ひみつきち」

 俺の言葉を繰り返す弟の顔が少し寂しそうに見えた。

「誰かいるの?」

「いや、俺1人」

「じ、じゃあ連れてって」

 まぁ、1人で行くのにも飽きてきたとこだしなぁ。そう思い、いいよと返事をすると嬉しそうに靴を履く弟。

「よし履けた」

「ん、じゃあ行こっか」

 迷子にならないようにしっかり手を繋いで家を出た。

「なぁ、弟よ」

「どうしたの兄さん」

「秘密基地といえばやっぱり合言葉だよな」

「山って言ったら川って言うやつ?」

「そうそれ」

 俺は繋いでない方の手で指をさす

「お兄ちゃんってどうかな」

 いい案だろ。と、笑ってみせた。

「恥ずかしい」

「えぇ〜いいと思ったのに」

「ていうかなくてもいいじゃん」

「照れんなって」


 結局合言葉は決めず、秘密基地で少し遊んで帰った。


 次の日弟に遊びに誘われた。

「お兄ちゃん一緒に遊ぼ」

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ